狩人×OP
□2.釣り上げた二人は異世界人でした。
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質問が一通り終わると同時にタイミングを計らったかのように勢いよくドアが開いた。
「チョッパー!さっきの奴ら起きたかぁー?」
勢いよくドアを開けて入ってきたのは事のはったんでもあり、我等が船長、ルフィだった。
寝むっている人がいるのをスッカリ忘れているのか、ズカズカ入ってきたルフィをナミの拳骨がすぐさまとんできた。
ゴツン
「アンタは静かに入れないの!?全く……」
「そうだぞ、ルフィこの子達は
一応さきっきまで気を失ってたんだから。」
殴られた箇所を抑えながらルフィは、「だってさぁー」などとぶーぶー言って唇を尖らせて文句をいっていたが、アルカが起きているのに気付いたらしく文句を言うのを止めてアルカに歩みよった。
それに気付いたアルカは不思議そうにルフィをじっと見ている。
「オメェー起きたんだな!俺はルフィってゆんだ。オメェー名前何て言うんだ?」
「私はアルカ!」
「アルカか、そういえばさ、アルカは何で海で溺れてたんだ?釣り上げた時はビックリしたぞ。」
「うん。アルカもそれ聞いた時ビックリした。ルフィが助けてくれたんだよね?ありがとう。」
アルカは顔をふにゃりと緩ませて助けて(?)くれたルフィにお礼を言った。
助けたというよりは釣り上げたといつた感じなので、ルフィは
「う〜ん。ま、無事でなによりだな!にしし」とアルカの言葉に唸りながら、確かに結果的には助ける形になったしなぁ〜と半ば投げやりな感じだが、まぁ良いかと頷いた。
「アルカ、今俺達今釣りしてんだけど一緒にしようぜ。」
「何言ってるんだよルフィ、目が覚めたのさっき何だから安静にしてないと!」
とんでもないルフィの発言には流石にチョッパーは反対し、安静にした方が良いとルフィをナミと一緒に言いくるめていると、アルカが興味津々にルフィに訪ねる。
「釣りするの?釣りしたことないからしてみたい!」
「ほら、アルカもしたいって言ってるしさぁ〜良いだろ?」
本当は安静にしていた方が良いのだが、アルカの目を見ると駄目だとはとても言いにくい。
止めるのを諦めたのかルフィ達よりナミ達が先に折れた。
「分かった。そのかわり無理はしない事。これは絶対だからね!」
「よし、じゃ行こうぜ!アルカ。」
「うん。釣り楽しみだなぁ〜、うへへ」
二人とも本当に楽しみで仕方ないという顔をしている。
と、大事な事を思い出したのか
「あ……でも、」とアルカが口ごもった。
さっきまで楽しそうだったのが急に落ち込んだので三人とも一体どうしたのだろうかと、顔を見合わせた。
「お兄ちゃんが起きてから釣行く。」
そこで漸くアルカが言おうとしていた事を理解してナミはアルカに笑いかけた。
「じゃぁ、お兄ちゃん起きたらアルカちゃん呼ぶから行ってきて良いわよ。」
「本当?」
「うん。」
「う〜ん…分かった!じゃぁ行ってくる。」
「ナミお姉ちゃん約束ね!」と言うとルフィと一緒に部屋を出て行った。
「キルア君いつ目覚めるかしら。」
「どうだろう。オレの感だけどアルカにケガが無かったのは多分キルアが庇ったからなんじゃないかと思うんだ。だから、今はまだ起きないのかも知れない。」
「そう……じゃぁ、キルア君起きたらすぐアルカちゃんに知らせて安心させなきゃね!」
「うん。そうだな!」
アルカとルフィが出て行った部屋でこんな会話が交わされていたのを二人は知らない。