狩人×OP
□2.5.釣り上げた二人は異世界人でした。
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キルアはまず今現在にいたるまでの出来事を振り返りるように一味に話す。
「今から言うことは非現実的だけど聞いて欲しい。」
そういうと皆頷く。
それを確認して話を始める。
「俺とアルカは最初は此処の【世界】に来るまでは此処の何処にも存在しない別の【世界】に居た。」
「そんな事有るのか?」
彼ーーウソップの言うとうり確かにれぞれの異なる世界が交わる事は普通に有り得ないこと。
「確かにアンタの言うとうり普通は有り得ない。」
「だけど、俺とアルカは此処に来る前は森の中を歩いてて。それで黒い穴みたいなものに落ちて気が付いた時には辺り一面が海だった。何でかは知らないけど森だった所がいつの間にか海になってたってわけ。」
「確かに考えらんねー話だな。」
「えぇ……そうね。」
「その黒い穴ってのが気になるな……」
「俺もそれが俺達を此処に連れてきた原因だとふんでる。」
キルアの非現実的話を聞いて皆それぞれ感想をもらすものの、ルフィとアルカはいまいち良く理解出来ていないらしい。
そんな二人に分かりやすく説明した。
「まぁ、簡単に言うと此処には存在しない世界から来たって事だね。」
「じゃぁ、お兄ちゃんとアルカ違う世界に来たってこと?」
「すっげえなオメーら!!」
キルアの言った意味を理解した二人は目が輝いている。
「じゃぁ、貴方達これからどうするの?キルア君によると此処は貴方が居た世界じゃないんでしょ?」
「うん。まぁ確かに俺達が居た世界とは全く違うしね。」
自分達なら別に今まで二人で旅をしてきたので大丈夫だが、問題なのは此処が自分達の居た世界とは違う事だ。
言葉は通じるので問題ないので良いが、此処がどんな世界なのか自分達は知らないということ。
知らないということは実際問題宜しくない。
何故ならいざという時どう対処して方が最良なのかが分からない。
それは、少しGIの時と似ているきがした。
まぁ、あそこは少なくともゲームの世界だから今の状況よりはましだ。
これからどうするか考えていると、ルフィがキルアにさも当然といった感じで話かけた。
「オレ達と一緒に旅しようぜ!オメーら面白いしな。ししし!」
「え?いやそれは流石に」
悪いし……と、言って苦笑した。
「そうよルフィ!この子達を船に乗せるのはこの子達が危険に晒されるのよ?!」
「それは大丈夫だよ!だってお兄ちゃん強いもん!」
ナミの言葉にアルカは自分の兄はそんじょそこらの奴らに負けるほど弱く無いことをアピールしている。
「ちょっ、アルカ…」
「オメー強いのか。よし決めたキルアとアルカを仲間にする!」
言い出したら頑として聞かない船長の事を知っているので一味は諦めのようなため息を吐く。
「こいつは言い出したら聞かねえしな」
「そうですね〜」
「アンタって奴は……はぁ〜」
「ま、そういうことだ。」
「宜しくな!キルア、アルカ!」
「宜しく〜」
「アンタ達も大変だな……」
『もう慣れ/ましたねぇ/た/わ』
ルフィという人物は良く突拍子のない事を言うらしい事がこの人達を見て良く分かった。
でも、それが許されるのはこの人の人柄なんだろうな、とルフィを見て凄い人だと思うキルア。
いろんなことが有ったが結局ルフィ達と向こうに戻れるまでの間だけ一緒に旅をすることになった。