狩人×OP
□5.迷子と誘拐
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今キルア達は誰が船を降りるかどうかを決めている所だった。
「イヤ、俺は誰かが帰ったら交代で買い出しにでる」
「ん?何で?」
「それがよ愛しのナミさんがこう言うのさ…ー」
『困ったなー♡今船にお宝がいっぱい
積んであるのにこれを守ってくれる騎士が何処かにいないかしら♡』
と言うことらしい。
「………」
キルアは今目の前で繰り広げられているやりとりを半眼で眺めていた。
「お前はナミの思うツボだな」
全くもってその通りなのでビシッと決めるサンジに呆れたを通り越して賞賛さえする。
すると視界の端に見慣れた緑と黒髪のロングが入った。
「ちょっと、何か若干二名当たり前の
ように船降りてんだけど」
何!?とウソップとサンジが船から顔を出す。
「アレアレ!?もしもし!!?ちょっとゾロ君!?テメェいたのか。アルカちゃんもそんなのについて行っちゃ駄目だ!!」
「たった二人でどこ行くの!!?」
そんな二人の心境などつゆ知らず。
ゾロとその後ろにアルカがついて行く。
「ん?散歩だが」
「散歩ぉー!」
元気良く返事するアルカは特に意味は無かったようでゾロと同じ事をオウム返しの如く返す。
「んやめろぉーー!!!」
「やめろこのクソ迷子野郎ぉー!!!ここは諸島だぞ。探しきれねぇーよ!!!」
「迷子に何かなるかぁ!!!」
「アルカ帰って来い!ゾロは兎も角お前は危ない!!!」
キルアの発言にゾロがすぐさま「俺は兎も角ってどういう意味だコラッ!!?」とツッコム。
そのまんまの意味だ、とどや顔をする。
その前にこんな分かり易い島で誰が迷うんだと、彼にしては最もな意見に周りの反応はというと、
「あ……おめぇにそんな知恵があったとは」
「見くびった……すまん気をつけて、人に聞けよ」
自分を信じるなと言う二人の言葉に失礼な奴等だと一人思う。
流石に心配なのでキルアもついて行く事にする。
船から降りたキルアに
「お、何だ。キルアも行くのか?」
背中を向け片手だけをあげ、肯定の意を示す。
「二人だけだと心配だしね、俺もついて行くよ」
「そうか、お前がついて行くなら安心
だな」と言うとサンジとウソップは気をつけろよぉーと、船から見送る手を振る二人に答えると前を歩く二人が迷子に成らないように見張りながら船が着けてある場所の番号を確認すると数歩後ろを歩く。
「1番ね…ー」
ー41番GLーーー