狩人×OP

□5.迷子と誘拐
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サニー号にてーー









サニーで休んでいたサンジとウソップ、フランキー達に、船に設置されている電伝虫の電話が鳴る。


その電話をとりに行ったサンジの方から騒音が聞こえ、ウソップとフランキーはお互い顔を見合わせると、急いでサンジの所に向
かう。






『ケイミーがさらわれたぁあああ!!!』

「何だと!!?」

『!!?』



チョッパー達によると、どうやら目を離した隙に人攫いにさらわれたらしく、ブルックとチョッパーがケイミーがさらわれた場所に居り、他のメンバーはケイミーを探していとの事。


その場に待つように言うと、サンジ達も船を出る。










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オークション司会控え室ーー










「ディスコさん今日はスゲーのが入りましたよ」

「今回の目玉は「何でも願いを叶えてくれる」とか言うガキだろ?知ってるよ任せとけ。うまく値を引き上げてやる、サクラの準備は万端か?」


司会ーディスコがイヤな笑みを浮かべて男と話す。


「人魚です。若い女の【人魚】!!」


その言葉を聞いた瞬間商品を置いている場所に向かう。







商品が置いてある場所に着くと顔を良く見ていると自分に向かって舌を出して反抗したケイミーにキレたディスコがケイミーを殴る。




「コノヤロー、魚のくせに!!!」


周りの者は大事な商品をキズつけないように必死に説得している。

殴ってもまだ口答えする人魚にキレたディスコは殴ろうとした矢先。





「!!」




ドサッ



部下達は糸が切れたように倒れたディスコに周りは騒然となるが、一人その様子を愉快そうにその様を見、酒を飲む老人が一人。


その老人の右隣に居たアルカがじぃーと凝視してくるのに気づいたのか、どうしたんだい?と聞くと


「ううん、おじさん強いのに何でこんな所に居るのかなぁーって思ったから」

「ほう……」



老人こと、シルバーズ・レイリーは興味深そうにアルカを見下ろす。


「お嬢ちゃんはここが怖くないのかい?」


レイリーに者圧しせずに、アルカは当たり前と言ったふうに満面の笑みで答えた。


「ううん!全然怖くないよ」



これにはレイリーだけではなく、その隣に居た巨人の男も驚いた顔をする。

自分も隣の少女の事は言えないが、ここに連れてこられた者の殆どが絶望した顔、この世の終わりといった顔をするものだが、この少女は笑顔で怖くないとハッキリ言ってのけたのだ。


レイリーは隣に居る少女に興味が湧き、何で怖くないのか訪ねた。



「だってお兄ちゃんが必ず助けてくれるから」

「お兄ちゃん?」

「うん!お兄ちゃん私に約束してくれたから。アルカの事なにがあっても絶対守るって」


嬉しそうに、それは本当に兄が助けに来ると一切疑わない目で言ってのけるアルカ。
それに!とレイリーから視線を外し檻の外に目を向ける。


「お兄ちゃんは約束は絶対破らない」

「……はっはっはっ!そうか、そうか!!」


レイリーは笑ってアルカの頭を撫でると、元気いっぱいに返事を返すとアルカはさっき殴られて枷を着けられたら人魚の所へ足を進めた。

アルカの事を認識すると絶望した目だった人魚が驚いた顔をするが少しだけ元気を取り戻したようだ。











ケイミーは不意に聞き覚えのある声に声を掛けられそちらを振り返るとこれでもかと目を見開く。






「アルカ!!?」

「うん!」

「もしかして、アルカも捕まったの……?」

「うん、でも大丈夫!お兄ちゃんが絶対助けに来てくれるから!!」

「キルアが?」

「うん、お兄ちゃんは必ず来る」


笑顔でどこか確信に近いアルカの物言いに何故かは分からないが、この子が言った言葉は、確かにキルアとルフィ達なら必ず自分達を助けに来てくれると信じさせる何かがアルカから感じ。

絶望の色しか見られなかったケイミーの目に光が宿るのをレイリーは遠目からでも確認出来た。


ケイミーは、うん!そうだよね、私達が信じないといけないよね。とアルカと笑い合う。



  







 
オークションが開催されるまで残り10分。


キルアとルフィ達がオークションに辿り着くまでもう少し。
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