狩人×OP
□6.訪問=器物損害
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一方キルアとゾロ達はというと……
「今ここが2番GLだから次がサニー号が着けてある1番GLだね」
「あぁ、つかお前心配じゃねぇーのか?彼奴のこと」
妹がさらわれても冷静なキルアにゾロは眉間に皺を僅かに寄せる。
「確かに心配だけど喚いたって何も始まらないし、今は無事だって信じるしか無いしね」
隣を走っているキルアを無号で見下ろす。
本当にそうなのかと思っていたが、口ではそんな事を言っていても見た目に反して焦っているのか走るスピードが段々速くなって来ている。
「兎に角急ごう」
「……あぁ」
と、そんな時だった。
「おおおぉぉい!!!ゾロ、キルア!!!!」
『?』
走る自分達の後方から何やら聞き覚えのある声が聞こえ、しかもそれがドンドン近づいて来ている事に疑問を抱き後ろを振り返るとそこには変なん乗り物に乗った男と、その後ろにルフィが乗っていた。
のは良いのだが何かこっちに勢い良く近づいて来てね?
途端に何かに掴まれたかと思ったら後ろに思いっ切り引っ張られた。
「うおっ!!?」
「っ!?」
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ここオークション会場では、たった今ケイミーとアルカが天竜人によって落札された。
「時間いっぱいです!!それでは本日の大目玉!!【人魚】のケイミーとどんな【願い】も叶えるという少女アルカは世界貴族チャルロス聖の5億ベリーにてーー」
「やったぇ!」
「にゅ〜〜!!!」
後ろの方では超新星の中でも最高金額の懸賞金額 3億1500万ベリーのユースタス・キャプテン・キッドが傍観していた。
「ーーまるでこの世の縮図だな、とんだ茶番だ。帰ろうぜ」
キッド海賊団の船長を筆頭に扉に向かおうとしたときだった。
「ああああああ!!!」
「何だ?」
外の方から誰かの叫び声が聞こえて来、足を止めた次の瞬間。
「ああああああああ!!!」
ドカアアアァァァン!!!!
『ぎゃあああぁぁぁ!!!』
「うわぁ〜〜」
「キャーーー!!」
『!!?』
キッドが向かっていた扉だったモノが今は何かによって破られ無惨な形となり果てていた。
『…………』
だが、飛んできた人物をみた瞬間誰か直ぐに分かった。
「何だお前もっと上手く着陸しろよ!!」
「出来るか!!トビウオだぞ。おめぇーが突っ込めっつったんだろ!!?」
ルフィの理不尽な物言いに直ぐ様ツッコム。
「だからとにかく乗れって…言うがサニー号に戻るんだろ?」
「それよりルフィ、アルカもさらわれたんだ」
「何!!?実はケイミーもさらわれたんだ」
「マジか」
周りの事など気にしてないようでいつも通りの会話をする自由人達。