狩人×OP

□7.追う者と逃げる者
4ページ/6ページ

4



ルフィ達の元に戻るために部屋を出ると外から騒音と共に叫び声が響いてきた。






ドカァァーンッ!!!


ドン!!ドンドン!!!


ギャァアァァー!!!?









「……………………」


一体外で何が起きてんだ……
つか尋常じゃねぇよこの音。

また面倒な事になりそうだ、と頭を抱えずにはいられない。

外の様子が一番見易い場所に向かう。











外に出ると騒音と人の叫び声というか悲鳴。

がより一層大きくなる。




「おぉ……これはまたエラいことなってなんなー…」


現在キルアは下の外の惨状を屋上というよりはオークション会場の屋根の上から見下ろしていた。



外は銃やら剣やらがくっ付きあって飛んでいたり、人がバラバラになって色んな物にくっ付いていたりなど
様々で、何とも奇妙な光景だ。

能力者っていうのは何でも有りだな……などと感心していた。

ふと、我等が船長さんはどこだ?と探すが中々見つからない。




「あんなにデカい声と目立つ格好してんだから見つかりそうなもうなんだけどなー…」






すると、






聞き覚えのある声……よりはワントーン高めの声が下の方から聞こえ、ん?と下をもう一回見直す。





「………いた」


本人だと思ってその人物に呼びかけようと思ったが、それを止める。

何度も目を擦ってみてもその特徴的な麦わら帽子と服装は間違いなくルフィと一緒と言って良い。


が、問題はそこじゃないのだ。










…………何かちっさくなってね?
え?つかあれルフィだよな……。



だが、自分の知る限り麦わら帽子をかぶっている知り合いなどルフィしかいない。

思い切って名前を呼ぶ。





「おーーい!!ルフィ!!!」


いやまて自分。
呼んだのは良いがもし違ったら痛い人じゃん俺。

今更気づいても後の祭り。
もう声を出して呼んでしまった。

きっと本人だ。
つか本人であってほしい。

じゃないと何日間かはそれでからかわれそうだ。

最悪すぎる。



麦わら帽子を被った10歳位の少年はキョロキョロ周りを見回している。

どうやら本人の様で、ひとまず安心だ。




「上だ。上」



ん?とルフィ(小)は顔を上げ、声のした方を見るとおぉっ!!と笑顔をみせる。


「キルア!!オメェー何でそんなとこいんだぁ?」


ルフィと同時に顔を上げ、屋根に居る子供に気づいた海兵が何やらキルアに慌てたように話かける。


「コラッ!!!?君危ないから降りてきなさいッ!!」



只の子供と思われているのだろう。

危ないやら、何やら言っているが全部無視。


「こんくらいの高さから落ちたって死なねぇーっの」


ブツブツ文句を言いながらキルアは海兵に舌を出す。



「ルフィそんなとこで何してんの?」

「んーー……何で外に出たんだっけ?」

「あんたどんだけなの……挑発に乗って外にでたんでしょ?」

「そうだったけか?にしししっ!!」


一斉に仲間からの膨大な溜め息が聞こえたがそっとしておいたほうが良いだろう。

船長の考え無しの勝手な行動には余程苦労しているんどろうなぁーと少し同情する。




このまま大声を出しながら話のは面倒いので、 何人かが悲鳴や制止の言葉を言う者がいたが気にせずキルアは屋根から飛び降りた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ