狩人×OP
□7.追う者と逃げる者
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「よっ…と」
「キルアみかけなかったけどどこ居ってたんだ?」
音も無く元のサイズに戻ったルフィが自分の隣に降りたキルアに尋ねると。
「後始末しに行ったとだけ言っとくよ」
「ふーん?」
意味深な笑みにルフィは疑うこともせずにそっか!とにかっと笑う。
「それよりさ、さっき何でちっさくなってたわけ?」
「攻城砲つー技なんだけどよぉーおれアレ使うとちっちゃくなんだよなぁー」
何それ大きくなったり小さくなったり伸縮自在?良く分かんないけど色々と凄すぎる。
色んな意味で尊敬の眼差しを向ける。
「へぇー…だからか、呼ぶとき一瞬本人か?と思ったぞ」
「まぁ、おれはゴムゴムの実の能力者だからな!!」
「ホント能力者って何でも有りだよなぁ。ゴムなら俺相性最悪じゃん」
「?……そっか、キルアは電気だもんなぁー」
「そうそう、能力がゴムって結構良いね。」
「キルアもそう思うか!!?」
「うん、ゴムは伸縮自在だけじゃないし、摩擦で熱も発生させることも出来るんだから使い勝手が良いし、良い能力だと思うよ」
「にしししっ!!」
褒められたことが嬉しかったのか、むちゃくちゃ良い笑顔をするルフィを横目に、改めて周りを目回すがかなり可笑しな光景だと思う。
てか、これ子供が見たら泣くレベルだろ。
夢に出てきそうでなんかやなんだけど。
バラバラになってんのに生きてるってどうよ軽くホラーだから。
前の光景に引いているとマントを羽織ったデビルメイクの人が話掛けてきた。
「テメェも能力者なのか?」
「……そうだけど」
能力者といっても【念能力者】だがそこは敢えて伏せておく。
まぁ、一応?敵なんだからそこまで詳しく教えてやる義理はないんだけど。
「一瞬で移動したのもお前の能力なのか?」
次はルフィの隣にいた目に熊をかつているフワフワ帽子を被った男一々長いからフワ男が質問してきた。
「まぁね…」
「……そうか」
納得したのか良く分からないが、探るような目を向けられるがフワ男はさっき来た道を戻って行く。
質問から逃れたと思ったのも束の間。
それだけではおわる筈もなく。
「でもキルアは能力者っていっても念n……ぐふぅっ!!!?」
バシコォーーン!!!
ドカッッ!!
『!!?』
次の瞬間ルフィがナミとキルアによるフルボッコに近い暴行を受けており。
一味以外の海賊団の船長とクルー、海兵がざわつく。
それもそうだ。
船長に対してリンチまがいな事は普通はしないこれはルフィだから皆するのであって、何回も言うが普通はしない。
船員が船長を叩くというか殴りまくる行動に一同唖然とするがルフィの仲間はいつもの風景といった感じで見るというよりは呆れた眼差しを船長に向けている。
「イッテェーー!!何すんだっ…!ナミ、キルア!!?」
何すんだだって?
「それはこっちの台詞よ馬鹿っ!!」
「お前今サラッと言おうとしただろ?!」
不満を垂れまくっていた顔から二人の発言により、ん?何が?と心底分からないとい顔で首を傾げるルフィに二人は頭痛がしてくる。
周りには聞こえない声でルフィにコソコソと話す。
『俺はここの世界の住人じゃないんだぞっ!!?念の事を話したらどうなるか位分かんだろ!!』
「ぁあ!!オメェー別の世k…ぶべらっ!!?」
「声がデケェー!!」
「お前も十分でかいぞぉー……」
ウソップのツッコミを無視し、ここに居るのはまずいから。
と、兎に角場所を移動しようと皆に提案する。
会ったことも無い男の話を信じる訳ではないが、部屋を出てからずっとあの男の言葉が耳に付いて離れない。
それに嫌な予感がするのだ。
自分の感がここは危険だと告げている。
これでも感は当たる方だと自負しているし、もし男の話が本当だとしたらずっとこの場に居座るのはかなりまずい。
キルアの提案には皆賛成のようでハチ達も連れその場を後にする。