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□あかずきん(仮)
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むかーしむかし、とある森に、ジャーファルという緑の頭巾が似合う男の子が、優しいお母さんと一緒に住んでいました。

ジャーファルは、鼻ぺちゃとそばかすを気にしていましたが、何だかんだ言って相当かわいい、ぶっちゃけ女の子にしか見えない
「失礼ですね!!気にしてるんですっ、私は男の子ですっ!!」
………失礼しました、えー、それはそれは元気の良い男の子として、森の動物たちから人気者でした。


そんなある日ジャーファルは、風邪をひいているおばあさんのお家にお見舞いに行ってほしいとお母さんから頼まれて、おばあさんのお家がある森の奥へ行くことになりました。

「森の奥までは危険スから。特にオオカミには気を付けてください」
「はい。じゃあ行ってきます!!」


そんなこんなでジャーファルがバスケットを片手に家を出ていくのを、近くの茂みから覗いている者が居ました。

コイツの名前はシンドバッド。森一番の色々な意味で危険人物、じゃなかったオオカミ。イケメンのくせにショタ好きというキモいやつです。
「俺の紹介酷くないか?!」
事実ですから。黙っとけ変態。
「ひど!!」
(チッ)
「ナレーションに舌打ちされた…………」
さてそれはさておき、シンドバッドは『森の動物が選ぶ可愛いこどもTOP5!!』に常にランクインしているジャーファルを狙っていました。

「へっへっへ……ジャーファルはおばあさんのお見舞いに行くのか。ようし、先回りして今日こそジャーファルをいただくとしよう、へっへっへ」

………………………………………………………………………………………………………。

「もうやだこの話!!俺も実は辛いからな?!」

えー、まぁあれですよ、ここでのいただくは卑猥な感じのいただくです。シンドバッドはむふむふしながらジャーファルのおばあさんの家に近道をして行きました。


「あー!!バカ殿発見!!」
「げっ」

が、その途中で猟師のジュダルに遭遇しました。

「今日こそ仕留めてやるぜぇえ!!」
「来るなぁあああ!!!!」
「何でだよ、いーだろ殺さないぜ?!俺のペットになってくれれば良いんだからよ!!」
「最悪だそんなの!!」
「おい、待てよ!!」
「誰が待つかああぁあ!!!!」


こうしてジャーファルは無事おばあさんのお見舞いをして、お家に帰って美味しいご飯を食べて寝ましたとさ。

めでたしめでたし。
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