Du bist mein Licht

□Vier
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「零さんが塾に来ていない?」
『はい。…塾はおろか、学園にも顔を出していませんでした』

正十字学園理事長室。
メフィスト・フェレスは、零の監視対象である燐の弟、雪男からの電話を受けていた。

「……彼女は気まぐれですからねぇ。私でも、彼女の行動は予測不能です。まあ、気にせずとも平気です☆」
『ですが彼女は、兄の監視を…』
「彼女のことですから、心配せずとも平気ですよ☆では、私はこれにて☆」
『えっ、ちょ、フェレス卿……!』

メフィストは雪男の言葉も聞かず電話を切ると、深々と溜息をついた。

「……今朝部屋にいなかったのはそういう理由ですか…」

彼女は気まぐれだ。メフィストでさえ、彼女の言動を完全に縛ることはできない。

「(やれやれ……)」

メフィストはそう心で呟いておもむろに立ち上がると、白い犬へと姿を変えた。







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