Light of two pairs
□プロローグ
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西暦2071年──…
神々に全てを奪われた世界。
閑散とした、廃墟………もとい街だった場所は、元の喧騒など、どこにもない。
至る所に「アラガミ」と呼ばれる神々の名を持った”細胞“が、街や森、人……あらゆるものを喰らいつくし、増殖し、跋扈している。
──…ある人は言った。
アラガミが互いに喰い合いを続けた先に、手がつけられない程に大きくなったアラガミが、世界の全てを食い尽くすと言う、
"ノヴァの終末捕喰論"
──…もし。
もしそれが、本当の事だとして。
一体それは、人々に何を齎すのか?
喰い合いの先に見る、人類の結末は。
世界を失った、人々見る先は。
──…恐らくそれは、誰にも分からない。
殺伐とした、この世界の行き着く先は。
やがて滅びゆく世界の運命を、楔を。
断ち切る術は、あるのか──…
──…銀の、煌めき。
この悲しき運命に抗う、2つの”銀”
この”銀”が、何を齎し、何を人々に見せるのか。
──…運命の歯車は、廻り出したばかり─…
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