散文
□AND I LOVE YOU
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「遅くなるのだよ」って電話が かかってくることはもうないけど
長い旅にでも出たと思っとくよ。
何日も会えないことも あったから
きっと、たぶん、大丈夫だから。
これまではいろんなこと、二人で乗り越えてきたよね。
そう、まさに、「今」みたいなこと。
これからは、一人で乗り越えなくちゃ。
…ほんとは、それが一番、心細いよ。
この手紙を真ちゃんが見ることはないだろうけど
俺の気持ちばっかでちょっと申し訳ないなぁ。
いつかお前のところに 俺が行く時
おじいさんになっててもぜったい、すぐに見つけろよ?
ありがとうって言えるまで どっかで見てて。
ありがとうって言ってるから どっかで見てて。
愛する真ちゃんへ。
高尾和成より。
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