江路学園へようこそ!
□プロローグ
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高校生活にも慣れた春の中頃。
突然呼ばれた父親の和室。
「みつ、明日からこの学校に行きなさい」
正座させられて言われたのは、他の学校への転校だった。
父親にペラリと見せられた紙には──
「‥えろ学園?」
「[[rb:江路>えみち]]だ、馬鹿息子!」
「俺、頭いいし。てか全寮制で街から隔離されてるじゃん! ヒドイよっ!」
俺はおもわず渡された紙をグシャリ、と握り潰してしまった。
断固拒否するぞ、俺は!
「だってみっちゃん、パパの調教してた子食べるんだもん!」
パパのぶりっ子攻撃。
「カギ開けっぱで置いとくほうが悪いんだもん!」
みつのぶりっ子返し炸裂!
─ズキューン─
みつのぶりっ子が父親の父性本能に突き刺さった。
「はうっ」
パパに1000のダメージ。
「か、可愛い子ぶったって駄目だぞ?!」
「‥ソッチが先じゃん」
父親へ呆れた視線をチラリ、と送る。
本人は咳をひとつしてごまかした。
「とにかく!‥お仕置きだ。残りの高校生活はそこで過ごしなさい」
「えぇーーっ!!」
視線を遮るように言われた無情な言葉。
それを非難する俺の声は、部屋の中に虚しく響き渡った。
まぁ、そんなわけで…
揚羽 みつ、私立江路学園に転校しまっす!
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