江路学園へようこそ!
□チワワパニック!
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結局、癒されるコトなく次の日に
のんちゃんと連絡を取る事も出来なかったι
副会長で遊べたり会長とキス出来たのは良かったけど…
イヤなコト思い出したし、ガチムチ地獄だし、おまけに変に緊張したせいで精神的にスッゴい疲れた
「──ん?」
そんな状態なのに、俺の下駄箱からはなんかイヤな感じが…
「どうしたの?みつ君」
「んー‥」
ひなたちゃんの問いかけに曖昧に返事をして、下駄箱に手を伸ばしたまま固まる
いや、だって緑の葉っぱみたいなのが少しハミ出てるんだもん
ココはアレだね!
「響介、俺の下駄箱開けてぇー」
「は?」
「いいから早く」
「あ、あぁ…」
チラリと流し見て促したら、素直にゆっくりと下駄箱を開けた
それを少し離れて傍観してたら──
「‥ぶはっ! ぐ、っ!‥かはっ!!」
「響介っ!?」
「響介君っ! だっ大丈夫っ?!」
響介は咳き込みながらも即座に下駄箱を閉めてうずくまった
響介、すごい涙目になってる
咳き込み方もすごかったし、そんな威力が?!
怖いけど、気になる
好奇心に負けた俺は扉に手をかけて、ゆっくりと開け──
「ちょっ、くさっ! くさぁっ!」
たけどすぐに閉めた
いや、ムリでしょ! だってニラやニンニクがいっぱい入ってるんだもんっ!
今の俺、ちょっと涙目だよ?
これは──
「放置しよう」
「…‥(コクコク」
「えっ」
「響介、下駄箱貸して」
返事をもらう前に、響介の下駄箱に自分の靴をつっこむ
あ、ついでに上履きも借りよ
俺が上履き買うまで、響介には我慢してもらいまっす♪
「あの、みつ君。下駄箱大丈夫?」
「大丈夫、閉めたら臭わないみたいだし。忘れよう。うん、それがいい」
「…‥(コクコク」
「でも…‥」
渋ってるひなたちゃんの腕を抱える
あ、響介が反対側を掴んだ
でも今は仕方ない、許してあげるよ
「いいから教室に行こ!」
「あぁ‥行こう…!」
これ以上ココにいても絶対いいコトなんてないからね
そう確信した俺達はひなたちゃんを引っ張って、途中で上履きを買いつつさっさと教室に向かった
「みんな、おっはよぉ〜♪」
臭い地獄から開放されて気分爽快!
でも残念ながら丞はまだ来てないみたい
俺はクラスメイトに声をかけつつ机まで行って、そのまま座ろうとしたんだけど──
「…‥」
机の引き出しから、ビニールがはみ出してるのが見えた
イヤな予感がするのは俺だけじゃないよね…?
チラリ…と2人を見たら、2人ともソレを凝視してる
「…‥よし。響介クンまかせた!」
「はぁっ? なんで俺が!!」
「今回はビニールみたいだし、大丈夫だって♪」
「でも──「大丈夫って言ってるでしょ?」
響介を見て怖いくらいにっこり笑う
響介は無言で頷いて、カクゴを決めて引き出しを開く
と、ソコには──
さすがに良心が咎めたのかなぁ…
ビニール袋に入った大量のナマコが突っ込まれてた
「うわぁ‥」
言葉が出ないね
2人も同じみたい。固まって凝視してる
わかるよ…
なにこのナマコ! なにこの数!
まさかこんなモノが中に入ってるとは思わないよねι
でも、待てよ…
あっ! 面白いコト思いついた♪
「響介、ちょっとそれ貸して〜」
「あ、あぁ」
袋を受けとって、軽く握るように持つ
それでこう!
「すっごく太くてぇ‥ヌルヌルしてるぅ…」
──ざわっ!──
おぉー、みんなイイ反応!
健全な証拠ですね♪
「なっ…‥みつー!!」
でも響介に怒られちゃった
もぅ、ちょっとした冗談なのに
お説教が始まるかなぁ…
なぁんて思ってたら、強い味方が来た!
「おはよう。…なに? この空気」
「おはよう、丞♪」
ナマコを響介に渡して丞に抱きつく
お、丞イイ匂い
「おはよう、みつ。ねぇ、この空気どうしたの?」
「響介がねぇ、ナマコ持って卑猥なコト言ったからだよぉ」
「え…?」
「なっ!」
はい、つるっとウソつきました
「君が、そんなことをしたの…?」
「いや、俺じゃなくてだなっ」
わぉ、2人の周りだけブリザードが
「み、みつくん。あの2人、止めなくちゃ…っ!」
「大丈夫、だいじょーぶ!」
うん、今日も楽しい1日になりそうだね♪
つづきはこちらへどうぞ。