新ゲ

□退屈な日々を変えよう
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平安時代から帰って来て、二日目。
何だかTVとかが新しく見えた。後食い物も!
俺は何故か弁慶からアイスを貰ったので、食べながら歩いていた。

俺の目の前を隼人が通り過ぎた。
アイツ、いつも自分の部屋で何してんだ………?
あ!良い事思いついたぜ!


「はーやと」
「…………竜馬、か。何しに来た」
俺は部屋のドアを開けながら、奴の名を呼んだ。隼人はパソコンに向かっていたが、俺の方を見ていた。
「ほれ」
隼人に缶コーヒーを投げた。
「………差し入れか」
「おう」
俺は隼人の、いつも寝ているベッドに座った。
「……用はそれだけか?」
「んなわけねーだろ」
俺はベッドから降り、隼人に近付いた。
「………なあ、一緒に喧嘩しに行かねえか?」
「喧嘩?」
「おう」
相手?勿論、奴らさ。鬼じゃねえぜ?ヤクザの連中さ。
「良いが……何故だ?」
「何かさ、すっきりしたいんだよな。それに、籠もってたら、体が鈍るだろ?」
「……まあ、良いだろう。で、相手は鬼か?」
「いや人間。てか、ヤクザ」
鬼が相手じゃねえと不満ってか。たまには人間が相手でも良いだろ?辰与会の連中には、いつも世話になってるからな。

俺と隼人が部屋を出た時、珍しく爺と会った。
「!爺」
「……何処か行くのか」
「ちょっと新宿に」
「ふざけるな。いつ鬼が攻めてくるか分からないんだ。迂闊に研究所やゲッターから離れるな」
それだけを言って、去った。何なんだよ、別に良いじゃねえか。
「…………………博士の言う通りだろ。今迂闊に離れたら、俺達が居ない間に、鬼が来たら………」
「ちっ‥……分かったよ」
なら、何してれば良いんだよ。
「‥…なら、ついて来い」
隼人?



隼人の後に付いて行ったら、研究所の外に連れて行かれた。
「何だよ。此処から遠くへは行けねえぜ?」
「………何処にも行かないさ。ほら」
そう言って隼人は俺にハンドガンを投げた。
「撃ち合いかよ」
「まあそうだな。けど、それはエアーガンだ」
「はっ?」
「俺が作った。………暇だから実践に近いことをやるんだ。その内弁慶も来る」
「…………」
「……………弁慶にも言ってあるが、これで勝った奴は、竜馬、お前を1日好きにして良いと言う」
「待てよ。何で俺なんだよ」
「お前が俺達チームの中で、一番………」
それ以上言わない隼人。ふざけんな!何で俺なんだよ!
「おーい、遅くなった〜」
…………弁慶。
「じゃ、始めるか」
いやいや!始めるなよ!
「竜馬。死ぬ気で逃げて、弁慶の顔面に当てろ。そうじゃないと、………」
ああ、分かってますよ………。


弁慶はマジで撃ちに来やがった!
「くそっ、マジかよ……」
俺は木の影に隠れていた。何故か弁慶が使っているエアーガンは、マシンガン。セコくね?
「隼人ー。お前、竜馬に何させんだ?」
「決まってるだろ、女装」
んの野郎!ふざけるな!!俺は木の影から出て行き、隼人や弁慶に向かって撃ちまくった。
「竜馬。言い忘れていたけど、弾の補充は無しだからな」
「はっ?」
じゃ、俺って不利じゃねえか?なら、どうやって勝てば良いんだよ。
「頭を使え。ただ平安時代で晴明と戦っていただけでは無いだろ」
まあ、そうなんだけど………。

二人の気配が完璧に消えた。俺は神経を集中させ、微かな音も、聞き逃さなかった。
「………そこか!」
木の影から出て、狙った方角に向かって撃った。
「ちぇー。当たっちまった〜」
よし!弁慶に当たったぜ!だが、油断していた。
パン
「……嘘」
「嘘じゃない。………俺達の勝ちだな」
やられた………!
「やったな!隼人」
「だな。…………さて竜馬。男なら、素直に言う事を聞けよな」
「…………」
俺は弁慶、隼人に連れられ、研究所に連れて行かれた。
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