新ゲ

□それが、現実
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あーあ。今日も疲れたぜ〜。早く寝よーっと。

俺は布団に入るなり、直ぐに寝た。

夜中、部屋に誰か入ってきた何て、考えもしなかった。
「……ふふふ」



朝。目覚まし時計が鳴り響いて。それを止めて、俺は起きた。
「うーん………」
若干眠い。目をこすりながら、ベッドから降りようとした時だ。ベッドから落ちた。
「…………は?」
俺は自分の手を見てみた。次に体。待てよ、何だよこの小ささ。それに、服がぶかぶかだ。
取り敢えずベッドに這い上がる。
「…………」
冷静に居られたが、居られなくなった。
「うわぁぁぁぁ!!」
叫ぶしか無いだろう。
「竜馬?!」
隼人が俺の部屋に入って来た。
「…………竜馬、か?」
「………そうだよ」
「何故小さい」
「知るか!」
隼人が俺の所に近付いてきた。
「……可愛いな」
隼人は俺の頭を撫でて来た。
「餓鬼扱いするな!」
俺は隼人の手を払い避けようとしたが、手が短いので無理だった。多分隼人の膝ぐらいまでしか無いと思う。今の俺の身長は。
隼人が俺の頭を撫でている時、部屋に早乙女の爺が入って来た。
「……成功したか」
まさか!貴様の仕業か!
「てめぇの仕業か!」
「だから何だ」
「何故こんな事を!」
「………ゲッター線で薬が作れないか開発していたら、面白い薬が出来たのでな。お前を実験材料に使っただけだ」
「ふざけんな!」
俺は隼人から離れ、ベッドから降りて爺の方に向かった。けど当たり前に胸倉を掴めない。届かない。だから、足を蹴った。
「こら竜馬」
俺は隼人に服の襟を捕まれ、上に持ち上げられていた。
「大人しくしてろ」
「離せ!」
「…………隼人。竜馬の世話を頼んだぞ」
あ!こら待て爺!奴は部屋を出て行ってしまった。

俺はその後隼人の部屋に連れて行かれた。暫くして、弁慶が来て。笑うだけ笑って帰って。次にあの鬼娘が来て。俺に合う服を置いていった。
「………どれを着る?」
隼人は袋に入ってる数々の子供服を出して、俺に見せて来た。
「どれも着ねえよ!」
「……なら、裸か?」
何でてめぇはいつもそっちの発想しか出来ねえんだよ!
「………それで良い」
隼人が手に持っていた服を指差す。そして、それに着替えた。(ご想像にお任せします!)
「………本当に可愛いな」
隼人の優しい微笑み。俺の頭を撫でながら、微笑んでいる。
その顔が、俺の胸に突き刺さった。
こんな隼人、見た事があっただろうか。
「………なあ隼人。俺がこんなになっても、傍にいてくれるか?」
「何を言っている。当たり前だろ?」
俺を抱え、子供をあやす様にする隼人。正直憎たらしいけど、そこが嬉しかった。





取り敢えず俺は隼人の傍にいる事にした。他に行ったとしても、皆に笑われるから。
「……何か飲むか?持って来るぞ」
「…水でいい」
隼人は部屋から出て、水を取ってきてくれた。
「ほら」
「ありがと……」
コップが、でかく見える。きっと俺が小さくなったからだよな………。
「………なあ竜馬。お前、今日どうする?」
「どうするも何も………。まだ朝だし」
鬼が来たら、俺はどうしたら良いんだろう。きっとゲッターには乗れない。乗れたとしても、手足が届かない。爺をゲッターに乗せる訳にはいかねえし……。
「…鬼が来ないように、祈ってるよ」
「ま、そうだな」
ぽんっと俺の頭を撫でる隼人。
「だから餓鬼扱いすんなって!」
「ああすまん。つい」
何がついだ!
「さて。何処かに行くか?」
「行かねえよ!」
「なら、ずっと部屋にいるつもりか?身体が鈍るんじゃないのか?」
いつも俺が言っている台詞を隼人に言われた。
「……けどこんな身体じゃ、特訓も何も…」
「………そうだな」
今日一日、何をしていれば良いんだよ。ってか、これって一日で戻るものか?取り敢えず隼人には、爺の所へ行くように言った。
けどいつもの場所にはいなくて。ゲッターの所にいた。
「………何の用だ」
「竜馬が元に戻せって」
「……明日にならければ、無理だ」
「本当に戻るのかよ」
「…………」
何でそこで黙り込むんだよ!
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