ゲッターロボ

□燃やせ!心の火を
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昨日のTVニュースで。
『明日は北極寒波が、日本列島を襲うでしょう。都心でも雪が降りやすく、気温が上昇する事は無いでしょう……』
これは来た!と思っていた。

で、今日雪が降った。


「やっほーーい!!」
俺は嬉しくて、外に出た。
「こら竜馬。はしゃぐな」
「だってよ!隼人!雪だぜ?!」
俺は子供の様に、はしゃいでいた。勿論それは、俺だけじゃない。
リョウもだ。
「隼人ー!雪合戦しようぜ!」
「………良いだろ」
「やったー!」
あっちの隼人は、随分リョウに甘いんだな。ったく、何だか羨ましいぜ。
「リョーウ!」
「お、號!」
「俺も混ぜろ!」
「おう!」
本当に、仲が良いよな。不思議だな〜。
「ならよ。チーム戦にしようぜ!」
號がそう提案して来た。まあ、良いか。

俺のチームは、隼人、凱。
リョウのチームは、號、隼人。

翔はやらないってさ。何だよ、つまんねー。女って、こうした事に参加しねえよな?何でだろう。


「よぉし!負けた方は勝った奴の言う事を一日聞く!それが、一番だろ?」
號の提案。ま、妥当だな。
「隼人、負けんなよ!」
「お前こそな、竜馬」
随分向こうは、息が合ってるみてぇだな。けど、俺達だって!
「よぉぉぉし!翔!」
「ああ。………Ready Go!」

翔の合図の下。マジの雪合戦が始まった。



「オラ!オラオラァァ!!」
號はマジに投げて来る。避けるので必死だ!
「………なあ隼人」
「ん?」
「………號、さ。俺達に何かさせてえのかな」
「……さあな」
隼人は全然ヤル気がない。負けても良いのかよ!
「神大佐ー。お前さ、竜馬に何かさせたいとか、思わねえの?」
「………」
今絶対に隼人の心が動いた。多分、揺らいでいる。
「………竜馬。俺はあちらに付く」
「はぁ?ちょっ、えぇ!」
隼人は颯爽に俺の傍から向こうに移動しやがった。
「てめぇぇ!」
「………仕方ないだろう。俺だって、お前の色々な姿を………」
んの変態!俺は特大の雪の塊を作って、思いっ切り投げた。

「は、……ちょっ、待てよ……」 リョウ
「………にげっ!」 號

勿論、命中。これで、俺の勝ちだな!
覚えてろよ、隼人……。




で、結局勝敗は、俺の勝ちだった。あいつ等は雪に埋もれた。ってか、いつの間にか凱があの場から逃げていた。んで翔の所に避難していた。抜け目のねぇ奴だぜ。
俺はリョウと號、隼人ダブルを救い出し、その場で正座をさせた。
「よぉぉぉし!それじゃ、命令でも出そうかな〜」
何にしようかな〜。やっぱ、日頃の恨みも込めて、隼人ダブルには、変な格好をさせて。號は一日俺の召使で、凱は逃げたからもう良いとして。リョウは………?
「うーん。………」
俺が悩んでいる時だった。翔が入って来て、良い案をくれた。
「………女装?」
「ああ。妥当だろう?」
「……いや、駄目だ」
だってよ。リョウが女物の服を着て見な。隼人ダブルが、暴走すんだろ。それは、困る。
「……………!そうだ!なあリョウ。お前さ、俺の弟になれ」
「……弟?」
「おう!」
「まあ、それなら」
まあ、多分隼人ダブルは、暴走しねえだろ。………これでしたら、俺、どうしたら良いんだ。


研究所内に戻って。

隼人ダブルには、取り敢えずハロウィンで使われていた猫耳のカチューシャや、しっぽを付けさせた。神大佐の方には、ウサ耳。
「っぷ!はははは!きもちわりぃ!」
「くっ………」
屈辱みてぇだな!日頃のお返しだ!で、隼人の方には、猫耳。
「うーん、何か……」
別に、そこまで気持ち悪くはねえ。失敗した。
「……俺は何をしたらいい?」
號がそう言って来た。
「じゃ、珈琲人数分持って来い」
「へーい」
珍しく、號が素直だ。たまには負けを認めたんだな。
「………なあ。俺は、兄貴って呼べば良いのか?」
「……………一回、竜馬兄ちゃんって、呼んでみ?」
俺は一体20歳に、何をやらせようとしているんだか。

「………竜馬兄ちゃん……」

あらら。照れてやんの。お前、20歳だろ?何照れてんだよ。俺がふふっと笑った時だった。

「「ぐはぁっ!!」」
「!?」
隼人ダブルが、鼻血出しやがった!
「りょっ、竜馬!隼人兄ちゃんと呼べぇぇ!」
「いいや、俺が先だ!是非隼人お兄ちゃんと……!」
この二人は……!いい年して何言ってんだよ!俺は二人を殴った。
「変態!その格好で、どっか行けぇぇえ!」
「「嫌だ!」」
あー、もう!どうしてこいつら、こんな時だけ声を合わせるんだよ!気持ち悪いわ!
「おーい。珈琲さ。砂糖が切れてたからミルクで………」
號が、タイミング悪く此処に来た。
「うおっ!何このカオスな状況!」
俺は二人を踏み潰して。リョウは、怯えている。まあ、カオスだな。
「………えっと。取り敢えず俺は、そこの変態二人を何処かにやった方が良いんだよな?」
「ああ!」
二人を渡して。何処か遠くへやるように言った。
「………はぁ。どうしてお前って。そんなに隼人ダブルに好かれてんだろうな」
「……………俺が知りてぇよ」
プイッとそっぽを向くリョウ。

多分こう言う仕草が、可愛いんだろうな。

けど俺は、そんなお前に嫉妬していた。隼人を、盗られたような気がしていて。本人は、遊び半分でそう言っているだけ、と良く言うけど。

「……とにかく、よ。お前、アイツ等の前で、変な事を言うなよ?」
「ああ。………って!元はと言えばテメェが言い始めた事じゃねぇか!」
「んだと!」
「やんのか?」
「良いだろ」

そこから、何故か喧嘩が始まって。

俺達は研究所の食堂の所をめちゃくちゃにしたので、結果的に神大佐にこっぴどく叱られ、外に出てろ、と言われた。

その後、隼人が中に入れてくれて。
何とか和解した。

雪って、楽しいけど、こう、何かを生むからこえぇわな。







END(あとがき)
………タイトルと全然合ってませんね!すみません!それに、隼人ダブルがやたらとリョウの事を好きで、すみません!
一ページに、色々詰め過ぎました。けど、満足です!

ここまで読んで下さって、ありがとうございました!

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