ゲッターロボ

□カモフラージュ
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俺は朝から、隼人から貰った資料を熱心に読んでいた。
俺が知っている真実とは、かけ離れいてやがる。
例えば、原子爆弾に使われたエネルギーの中には、ゲッター線があったり………。
これが、世界が隠していた新事実………!俺が驚いていると、部屋にノックの音が響いた。
「リョウ〜、今いいか?」
「敷島、博士………」
「ほれ、差し入れじゃ」
そう言って、ペットボトルを持って来てくれた。
「サンキュー!」
俺は疑いも無しに、そのペットボトルに入った、コーラと思われる飲み物を飲んでしまった。
「博士!さっきの薬ですが………。!リョウ!」
翔が部屋に飛び込んで来た。そして、俺がコーラを飲んでいるのを見て、絶句していた。
「……!まさか、博士………」
「まず敵を騙すなら味方から!と言うじゃろ?」
「そうですが……!」
「大丈夫じゃ。後の事は、竜馬達が何とかしてくれる」
俺は構わずコーラを飲んでいた。んで、博士は部屋を出て行ってしまった。
「………はぁー。リョウ………。悪く思うな」
?翔。
そして翔も部屋から出て行った。

俺がまた資料を読もうとした時、突然目の前が真っ暗になった。
「うっ………」
まさか、俺を監禁するつもりじゃ………!だから眠り薬でも入れて……!





そして、目が覚めた時。俺は、ベッドの上だった。
「………良かった。起きたか」
「……は、やと?………俺」
「………すまない」
何で謝るんだ?
「………成功してしまった」
「は?何が」
「………」
無言で鏡を見せられた。そこに映っていたのは、小さくなった、俺?
「………は?」
「………すまない。敷島博士が、『リョウの姿を変えたら、敵だって気付かないだろう』そう言って、身体を小さくする薬を作って………」
つまり俺は、縮んだって事?
「……予定では、小学生ぐらいにする筈だったのだが、手違いで………」
「………3、4歳の姿に?」
「……………」
そこで黙る隼人。
「……これも作戦?」
「ああ」
この声は………。神大佐の方だな。俺の部屋?に入って来た。
「お前の姿が変われば、ゴールも気付かないだろう。それに、気付いたとしてもこれだけ小さければ、何も出来ん」
「………俺が困るんですけど」
「大丈夫。俺がお前の父親で、竜馬がお前の母親だ」
「「………は?」」
俺と隼人が、声を合わせて言った。だってよ、何故お前等?
「何だ、不満なのか?」
「俺がな。何故貴様らに、俺の竜馬を渡さなければならない」
いつからてめぇのだ!
「その方が、合っているだろう?どの道竜馬しか、リョウの母親はやれん」
「………くそっ」
……はぁー。




で、俺は餓鬼の服を着せられ。
ゴールからの通信を待つべく、一緒に指令室に向かった。
神大佐に抱えられて。
「………俺、自分で歩けるけど?」
「文句を言うな」
俺の立場って、何だ?


そして、ゴールからの声明が来た。
『神隼人!今は、我々は手を出せないが、その内力を元通りにし、いずれ貴様等に地獄を見せてやる!』
「いつでも来い!」
『………今竜馬は居ないのか。ならば仕方ない。また………』
どうやら、俺には気付いていないようだな。目の前に居るってのによ。
そして通信が終わって。
神大佐は、俺の事をため息を付きながら見つめていた。
「良かった………。ばれなくて」
「だな!………って事は、ずっとこのままか?」
「いやー、薬にも期限がある」
何処からともなく、敷島博士の声が聞こえた。
「多分一週間が限度じゃろう。そうなれば、元の姿に戻ってしまう。そうなれば、どうなるか〜」
ったく、この爺!他人事だと思って………!
「………そうなれば、俺が守る」
「隼人………」
ったく。俺の騎士(ナイト)は、常に傍に居るから、安心出来て良いぜ。
「………あ、忘れとった」
「博士?」
「おい竜馬。買い出し行って来てくれんかの?」
「買い出し?」
「ああ。これ、メモじゃ」
竜馬は、敷島博士から何かメモを受け取っていた。
「………行くか。おい…、神大佐にリョウ。一緒に行くぜ」
「何で、俺?」
「ん?………まあ良いだろ」
いや、良くない!

俺を強引に、外に連れ出す二人。
隼人は、堪えて待つってさ。
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