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□No.31
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ゴン、キルア、サリイは受付へ向かった。
「うわぁ〜!人がいっぱいいるよ!」
「みんな強そうだね。」
サリイが辺りを見回していると、ゴンも体格のいい男たちに圧倒されていた。
受付をしていたのは、ほとんどが大人の男だった。
「そうでもないさ。」
一度来たことのあるキルアはアッサリとそう言った。
サリイたちも受付で、申し込み用紙に記入した。
(え〜っと、格闘経験はキルアの言った通り10年……っと。)
早めに上の階に行けるように、格闘経験の欄には10年と書くようにキルアに言われていた。
サリイとゴンは、キルアに言われた通りに記入した。
受付も終わり、移動しようとすると子どもの声が聞こえた。
「押忍!」
「おす?」
聞き慣れない言葉に反応したサリイは、声のする方を覗いた。
「な、なんだ?」
「あっ、あたしたち以外にも子どもがいたんだね。」
ゴンもサリイと同じように覗いていた。
声のする方を覗くと、サリイたちより少し幼く見える男の子がいた。
「なんだ、ガキじゃん。行こうぜ。」
キルアはゴンとサリイに近づき、そう言うと受付から離れた。