□No.47
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サリイたちはマチとノブナガを、それぞれ違う方向から尾行した。


(全然ひと気のない所に行ってる……。)



ノブナガとマチの進んで行く方向は、どんどん街から離れていた。
自分の絶には自信があるサリイだが、さすがに尾行自体はバレてると考えていた。

そしてしばらく尾行を続けると、全くひと気のなく見通しのいい廃墟付近でマチとノブナガは立ち止まった。

ゴン、キルア、サリイは、それぞれ廃墟から2人の様子を見ていた。


(あたしたちを誘ってるんだ……。ここで出て行ったら、間違いなく返り討ち。)


サリイが考えていると、携帯のバイブが鳴った。
サリイは約束通り2コールでとった。


「もしもし。」
「バレてなさそう?」


通話はグループ設定で行っている為、3人同時に会話が可能だった。
ゴンはバレてないか心配そうだ。


「2人ともあたしたちを誘ってるよね?これって。」
「あぁ。それか待ち合わせだな。でも位置まではバレてない。」


キルアはサリイと同じことを考えていたようだ。
そのとき携帯の着信音が鳴った。
携帯はノブナガのもののようで、ポケットから取り出し通話をし始めた。


「ゴン!サリイ!一度切るぞ!注意して見てろ!奴らの顔や仕草に少しでも違和感があったらすぐ逃げるぞ!」


キルアはそう言うと電話を切った。
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