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□No.51
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「フェイク!?」
(やっぱり……。あたしの知らない仲間に、具現化系の能力者がいたのかも。)
ゴン、キルア、レオリオが驚く中、サリイは納得していた。
そして、やっぱり簡単に死ぬような連中ではない、と確信した。
するとクラピカの携帯が再び鳴った。
次は着信のようで、クラピカは通話していた。
何を言われたのか、クラピカの表情はどんどん動揺していくのがわかった。
クラピカは電話を切ると、通話の相手は仕事仲間のセンリツだと話した。
「コミュニティが旅団の追跡を諦めたらしい。」
「「「!!」」」
クラピカの言葉に、4人とも驚いた。
今になって懸賞金も取り消され、全て白紙に戻されたようだ。
「今さらどうして?」
「奴らは、流星街の出身者だ。」
サリイが問いかけると、クラピカは詳しく説明した。
流星街とは、社会的には存在しないとされており、政治的干渉を一切受けない無法地帯。
投棄される廃物などを再利用して生活している。
そんな街に廃物と称して、資金や貴金属を提供する者が現れた。
それがマフィアだった。
マフィアは見返りとして、流星街の人間を求める。
社会的に存在していないとされる人間、犯罪にはもってこいだ。
「本来なら流星街とマフィアは日月関係にある。それを壊した流星街出身の旅団……。」
そこまで言うとクラピカはホテルから立ち去った。
やらなければいけないことがある、そう言い残して。