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□No.53
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「オレはお前が蜘蛛を抜けたことに関して、口出すつもりはない。」
サリイは俯いたままだったが、クロロは構わず話し続けた。
「7年の付き合いだ。何となく、こうなることを予想していたのかもしれない。」
「団長、」
黙ってるサリイに、一方的に話し続けるクロロ。
そんなクロロにマチが話しかけた。
「これからどうする?」
するとクロロは携帯を取り出し、仲間のフィンクスに電話をかけた。
そしてベイジタクホテルに来るように言った。
「このままホテルに向かって、フィンクスたちを待つ。」
クロロはマチとシズクにそう言うと、ゴンがクロロに近づいた。
「1つ、聞きたいことがあるんだけど……。なぜ自分たちと関係ない人を殺せるの?」
「ちょっ、ゴン。」
サリイはゴンの質問を聞き、とっさにゴンの隣に飛び出した。
本当なら肩を掴みたかったが、両手は後ろで拘束されてる為出来なかった。
「白旗上げた割には敵意満々といった様子だな。関係ないからじゃないか?」
クロロはゴンの質問に対し、戸惑うことも怒ることもなく淡々と答えた。