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□No.77
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恐らく手がかりを残したくなかったのだろう。
「手ごわいな、」
とキルア言うが、顔は楽しそうだった。
それは隣で頷くゴンも一緒のようだ。
残ったのは指輪とロムカード。
このロムカードは、ジョイステーション、通称ジョイステというゲーム機の専用ロムカードだった。
ゲームに無知なゴンとイリアは全く知らなかったが、キルアが知っていた。
電脳ページを接続し、通販でジョイステを購入した。
ジョイステはすぐ届いた。
「これがジョイステか〜。」
「初めて見た!へぇ〜。」
ゴンと同じく初めてジョイステを見たイリア。
ふたりは興味津々だ。
「本当はここにディスクを入れるんだけど……」
キルアが説明をはじめた。