2
□No.38
6ページ/7ページ
「少し緊張するけど……でも楽しみ!」
サリイは本気で戦えると思うと、明日の試合が楽しみになっていた。
(それに……ズシをあんなめに合わせたあいつら、あんなゲスみたいな奴等には痛い目合わさなきゃね。)
いつも笑顔のサリイは、いつもと違う顔で笑っていた。
どうやって痛い目を合わせるか、そんなことを考えていた。
そして翌日、サリイは事実上の初戦を迎えた。
明日の試合も終えてから反省会をする、とウイングから言われた。
「じゃあ、オレたちは観客席で見てるからな。」
「サリイ、頑張ってね!」
キルアとゴンからエールをもらい、サリイは笑顔で頷いた。
「あいつらには、痛い目に合わせて反省してもらわなきゃね!」
サリイはいたずらに笑った。
「じゃあ、あたしいってくるね!」
サリイはゴンとキルアに手を振り、リングへと走って行った。
「あいつも怒ることあるんだな。」
「え?サリイ怒ってた?」
いつもの笑顔と違い、サリイの怒りにキルアは気づいてた。
しかし鈍感なゴンは気づかなかったようだ。