□No.38
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「少し緊張するけど……でも楽しみ!」


サリイは本気で戦えると思うと、明日の試合が楽しみになっていた。


(それに……ズシをあんなめに合わせたあいつら、あんなゲスみたいな奴等には痛い目合わさなきゃね。)


いつも笑顔のサリイは、いつもと違う顔で笑っていた。
どうやって痛い目を合わせるか、そんなことを考えていた。


そして翌日、サリイは事実上の初戦を迎えた。

明日の試合も終えてから反省会をする、とウイングから言われた。


「じゃあ、オレたちは観客席で見てるからな。」
「サリイ、頑張ってね!」


キルアとゴンからエールをもらい、サリイは笑顔で頷いた。


「あいつらには、痛い目に合わせて反省してもらわなきゃね!」


サリイはいたずらに笑った。


「じゃあ、あたしいってくるね!」


サリイはゴンとキルアに手を振り、リングへと走って行った。


「あいつも怒ることあるんだな。」
「え?サリイ怒ってた?」


いつもの笑顔と違い、サリイの怒りにキルアは気づいてた。
しかし鈍感なゴンは気づかなかったようだ。
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