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□No.41
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「あれ?蓋とかないけど、どうやって開けるのかな〜?」
「サリイ、ちょっと貸して。」
キルアはサリイから箱を受け取ると、色んな角度から箱を眺めていた。
「ゴン、ちょっと力入れてもいいか?」
「うん。」
ゴンから許可を得ると、キルアは箱に思いっきり力を加え無理矢理開けようとした。
しかし箱はビクともしなかった。
「キルアの力12トンなのにね。」
ゴンも箱の頑丈さに困っていた。
するとキルアが何かひらめいたようだ。
ハンターになる前に持ってなくて、今持ってるものがある、と。
「「ライセンスカード!」」
ゴンとサリイは同時に思いついたようだ。
ゴンが箱に念を込めると、キルアの予想通り箱が開いた。
開いたというより、壊れたに近かった。
箱の中にはまた箱が入っていた。
その箱にはスロットがついていて、そこにライセンスカードを挿すと簡単に開けることが出来た。
中にはカセットテープと、指輪、ロムカードが入っていた。
「テープ……、何が入ってんだろ?」
「早速聞いてみようぜ。」
サリイとキルアがそう言うと、ゴンはラジカセを用意した。