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□No.44
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「はーい、ちゃんと並んで下さいね〜!」
「レディーゴー!」
レフリーであるレオリオが、次々と試合を進めて行った。
挑戦者は全員男だった。
ゴンは相手の力具合を見て手加減していた。
(なるほど〜!これが条件競売か。さすがレオリオ!)
「押さないで下さーい!順番に並んでー!」
「お嬢ちゃん。」
サリイが呼び込み兼、誘導をしていると肩を叩かれた。
「はい?」
振り向くとそこには知らないおじさんが立っていた。
「お嬢ちゃん、お金が欲しいのかい?そんな面倒なことしなくても、ちょっとおじさんの言うこと聞いてくれれば、お金を好きなだけあげるよ。」
「いや、結構です。」
いかにも胡散臭いおじさん。
サリイはキッパリと断った。
「そんな遠慮しないでさ〜、おじさんとどっか遊びに行こうよ、ねぇ〜」
おじさんはサリイの腰に手を回し、なかなか引く気配はなかった。
「いや、本当に結構
「おっさん、オレの女に気安く触らないでくれる?」
そう言いながら、おじさんの手を掴んだのはキルアだった。