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□No.44
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(ん?もしかして……。)
サリイは凝を使って女の子を見た。
すると女の子の腕からオーラが見えた。
(念だよね!?……っ!!)
サリイは腕相撲から目を離した。
どこからか視線を感じたのだ。
しかし、辺りを見渡してもどこからか確認出来なかった。
サリイが再び腕相撲を見ると、ゴンが少し押していた。
そして女の子の手の甲が台につき、ゴンが無事勝利した。
「あいつ、本気だったよな?」
「うん。何者なんだろう。」
キルアはゴンが本気でやってたことに気づいていた。
サリイは腕相撲より、視線が気になっていた。
競売の途中、休憩を挟んだ。
路上で適当に食事をとっていると、黒塗りのベンツが数台通りかかった。
「ヤーさんの集会か?」
「もうじきオークションが始まるんだろ。一般人には縁のない地下の方のな。」
キルアの言葉にレオリオが説明した。
地下のオークションはマフィアが取り仕切り、客もそっち系の筋の人が多くなる。
「つまり夜のこの街は、そんな連中ばっかりのヤバイ街なのさ。」
「へぇ〜、レオリオよく知ってるね。」
サリイが感心していると、挑戦者達が騒ぎ出した。
「はいはーい、条件競売再開しま〜す!」
サリイは、騒ぐ挑戦者達を抑えるようにそう言った。
その後しばらくは繁盛していたが、最後の方には挑戦者は絶えてしまった。
サリイたちはホテルへ戻った。