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□No.46
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「旅行者か。ここは値札競売市と言って、欲しい物があったら値段を記入していく競売なんだ。欲しいなら値段を書いといて。」
説明を聞いたゴンだが、値札に値段を記入しようとしなかった。
「あれ?ゴン欲しいんじゃないの?」
「う〜ん、このナイフ……。」
ゴンが何か言いたそうにしていると、レオリオがやって来た。
そして今すぐこのナイフを落札したい、と交渉した。
売り手はレオリオの交渉に応じ、ゴンはナイフを落札した。
「ゴンもレオリオも、そんなにこのナイフが欲しかったの?」
サリイはゴンが落札したナイフを手に取り、まじまじと見ていた。
「サリイ、ちょっと貸して。」
「はい、」
サリイはキルアにナイフを渡した。
キルアはナイフをまじまじ見ると、少し驚いていた。
「やっぱり。これはベンズナイフ。」
キルアはこのナイフの価値を知っていた。
ベンズナイフ、100年程前の大量殺人鬼のオリジナルブランド。
熱狂的なコレクターがいて、隠れた銘品だそうだ。
レオリオが交渉したのは、キルアに頼まれたからだったのだ。
「じゃあ本当はもっと高いの?」
「あぁ。500万Jくらいかな。」
サリイの問いかけにキルアがサラッと答えた。
レオリオは300Jで落札したのでかなりの儲けだった。