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□No.47
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そしてサリイは、自分の武器を作り出した。
仲間だったフェイタンには能力は知られている。
隠してもムダだと考えたサリイは、その場でピンクの銃を作った。
そして銃を構えたが、その手はすぐに背中に回されていた。
背後にはフェイタンが立ち、銃を持つサリイの手をつかんでいた。
「私から逃げられると思ったか?あの頃と全然変わってないね。蜘蛛にいればまだ強くなってたよ。」
フェイタンはそう言いながら、サリイの手を掴む力を強めた。
そしてサリイの握ってる銃を見た。
「まだそんな銃使ってたか。」
「……大事なもの、だから。」
サリイは言いにくそうにしながら答えた。
幼い頃から使ってたおもちゃ、それを具現化したサリイの武器。
幼いサリイにそのおもちゃを与えたのはフェイタンだった。
そんなフェイタンにサリイは銃を向けた。
サリイは少し複雑な気持ちになっていた。
「サリイ、なぜ黙っていなくなったか?蜘蛛が嫌いになったか?」
フェイタンは個人的な質問をサリイに投げかけた。
「……それは
サリイが答えようとしたとき、フェイタンの携帯が鳴った。
おそらく蜘蛛の誰か、そう思いながらサリイはフェイタンが電話する様子を見ていた。
「こっちも捕まえた。……あぁ、こっちもガキだ。多分見たら驚くよ。……あぁ、……わかった。」
フェイタンの話しか聞こえないが、ゴンとキルアも違う団員に捕まったのだろう。
サリイはそう確信していた。
フェイタンは電話を切ると、掴んでいたサリイの手を離した。
「一緒に尾行してたガキも捕まった。」
フェイタンはそう言うとスタスタ歩いて行った。