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□No.50
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「まだかな〜?」
サリイはあくびをしながら、コンビニで買ったお菓子をつまんでいた。
星空だった空は、太陽が昇り明るくなっていた。
「クラピカからメールは返ってきたのか?」
「ううん、でも来てくれるよ!」
キルアとゴンはアイスを頬張っていた。
そんな会話をしていると、遠くから人影が見えてきた。
「ん?あれって……。」
「クラピカ!!!」
サリイが人影に気付き指差すと、ゴンは持ってたアイスを放り投げた。
そして人影の元へ走って行った。
ゴンの投げたアイスは、キルアの頭に命中していた。
「あはは、キルアくん、怒っちゃだめだよ。」
サリイはプルプルと震えるキルアに苦笑しながら言った。
キルアは食べていたアイスを持ったまま、クラピカとゴンの元へ歩いて行った。
サリイもキルアの後についていった。
「クラ……!」
サリイがクラピカの名前を叫ぼうとすると、キルアの手で口を抑えられた。
そして人差し指で静かに、とジェスチャーをとっていた。
(何かすっごくドキドキしちゃった……。)
サリイは自分からキルアに近づくことはたくさんあったが、キルアからということが少なかった。
その為、ただ口元を抑えられただけで心臓の鼓動は高まっていた。