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□No.51
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「秘策!?なになに!?」
「今はまだ秘密……。」
サリイが興味津々に問いかけるが、ゴンは答えなかった。
「とりあえずゲームのことはオレに任せて、もう少しだけ旅団の方を追ってみようよ。」
「本当に作戦はあるんだろうな?」
キルアはゴンに詰め寄った。
そしてその作戦の成功率はどれくらいで読んでるか聞いた。
ゴンは70%の成功率で見ていると答えた。
「ゴンにも考えがあるみたいだし、もうちょっとだけ追ってみようよ!」
サリイは乗り気じゃないキルアを説得した。
「よし、ゲームの方はお前に任す。ただし、旅団の方はクラピカの協力がないと絶対無理だ!クラピカが断ったら諦めろよな。」
キルアは条件付きでOKを出した。
「よかったね〜、ゴン!」
「おい、お前はやめとけよな。」
サリイがニコニコしながらゴンに話しかけると、キルアは少し焦っているようだった。
「懸賞金も撤回されて、残るのはリスクだけって言ったろ?サリイは旅団と関わらない方がいい!オレたちよりリスクが大きい!」
蜘蛛ともう一度接触することになったとき、自分とゴンよりもサリイは危ない。
サリイは旅団追跡に参加しない方がいいとキルアは言った。
そのことはサリイ自身もわかっていた。
しかし、決意は変わらなかった。
どんな結果になっても自分が蜘蛛を止める、という決意。