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□No.52
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「その中にあのちょんまげもいるぜ。」
「げっー。」
6人の中にノブナガいることを聞いたゴンは、明らかに嫌そうな表情を見せた。
「あと1人オレたちの見たことない奴がいる。……こいつ恐らくリーダーだ。」
「……どんな人?」
サリイはリーダーだと思われる奴の特徴を問いかけた。
「オールバックに背中に逆十字つきのコートを着てる。」
(クロロだ……。)
キルアの言う特徴からして蜘蛛のリーダー、クロロだった。
冷静だったサリイだが、少しだけ顔が強張っていた。
(6人の中にクロロ……。どうやって注意を引きつけよう。)
サリイは方法が思い浮かばなかった。
少し焦りつつも、キルアの話を聞いていた。
「ってかな、隙なさ過ぎ。怖くて正面なんて回れねえよ。」
6人が固まってる限り、隙など出来そうにないと言っていた。
そして6人は駅の方向に向かってるようだ。
もうじきラッシュの時間、渋滞を避ける為に電車を使うのだろう。
「ねぇ、サリイ。何かいい方法思いついた?」
隣に座るゴンがサリイに問いかけた。
サリイが首を横に振ると、ゴンはニコニコ笑っていた。
ゴンにはいい考えが思いついたようだ。
「なに?何かいい案があるの!?」
サリイはゴンの笑顔に期待した。