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□No.52
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「まだ秘密ー。」
「えーっ!ケチーっ。」
ゴンは茶化すように笑った。
サリイは拗ねたようにそっぽ向き、窓から外を眺めた。
キルアからの情報で、この車はリバ駅に向かってるようだ。
キルアは、クラピカの仕事仲間のセンリツと合流し、蜘蛛と同じ電車に乗っていた。
「雨、やまないね〜。」
サリイが独り言のように言うと、車はちょうどリバ駅に到着したようだ。
蜘蛛とキルアたちが乗る電車より、はやく到着出来た。
リバ駅の少し手前で車を停車させた。
「もう少し近づいた方が方がいいんじゃねぇか?」
「だめだ!これ以上近づくと、私の敵意に奴らが気づく可能性がある。」
車を動かそうとするレオリオを、クラピカは引き止めた。
車から駅までは数mくらいだった。
「ゴン、サリイ。ここから駅の入口までが私の間合いだ。」
「うん。」
落ち着いていたサリイも、さすがに緊張してきた。
クラピカの攻撃が到達するまで0.5秒ほどかかる為、何かに気をとられていない限りかわされてしまう。
ゴンも緊張しているようで、生唾を飲み込んでいた。
そのとき駅から蜘蛛の6人が出てきた。