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□No.54
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「試しにあんたたち2人から調べてみるわ。」
パクノダがそう言うと、レオリオが流していたラジオから時報の音が聞こえ始めた。
(来た!!)
「JNFが7時をお知らせします。ピッ、ピッ、ピッ
「さぁ、何を隠してるの?」
ピーーーー
パクノダが質問したとほぼ同時に、7時になりガタンという音が聞こえた。
そしてロビーにいた人々が騒ぎ出した。
サリイが目を開けると、停電していて辺りは真っ暗だった。
ずっと目を瞑ってたおかげで、サリイたちは暗闇でも見えていたが、蜘蛛の奴らは見えてないようだ。
サリイとゴンは、両手が使えない為、目の前にいるパクノダに蹴りを入れた。
(念を使わないとあたしの力は、ただの子どもと一緒。でも念を込めれば、肋くらい折れるはず!)
サリイはパクノダの肋付近、ゴンは顔面を攻撃していた。
肉体を自在に操作出来るキルアは、関節を動かしてマチの糸から抜けていた。
そしてパクノダの腕と、マチの肋を攻撃していた。
「な、な、なに!?」
「うわーっ!」
サリイとゴンは、急に後ろへと引っ張られた。
マチが糸を引き、自分の方に引き寄せたのだ。
「ゴン!サリイ!」
自由になり身動きがとれるキルアは、肉体を操作し指先を尖らせるとマチの心臓を狙って突き刺した。
しかしキルアの攻撃をマチは筋肉で止め、心臓まで到達しなかった。
マチは捕えていたゴンとサリイの糸を離し、キルアを抱き締めるようにして捕獲した。