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□No.55
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そして今度はそのままパクノダに携帯を渡していた。
(はぁ〜、ヒヤヒヤしたよ。)
サリイは安心し、ホッと胸をなでおろしていた。
パクノダは携帯を持ったままどこかへ移動し、戻って来たと思えば携帯をノブナガに渡した。
ノブナガはしばらくクラピカと話していたが、ほとんどわかったとしか言ってなかった。
そしてもう一度パクノダに携帯を渡した。
(何話してるんだろ？あ〜あ、怖い怖い。)
サリイはフィンクスの怒りに気づいた。
クラピカの指示に、はいはい従うパクノダとノブナガに苛立っているようだ。
電話を終えたパクノダは、仲間に何も告げずホテルを出た。
そしてその後をつけるように、フィンクス、フェイタン、シャルナークも歩き出した。
「おい、待て！」
歩き出した3人を引き止めたのはノブナガだった。
「鎖野郎からの指示だ。オレたちはアジトに戻る。パクは1人で行かせるんだ。」
「そう言えばそんなこと言ってたな。追跡するなとかなんとか。それがどうした？」
ノブナガの言葉にフィンクス立ち止まったが、ノブナガの意見を聞く気はなさそうだ。
フィンクスの言葉を聞いたノブナガは、フィンクスに詰め寄り胸ぐらをつかんだ。
「てめぇまだわかんねえのか！指示に背いたら団長がやられんだ！」
「バカかお前。そうなったら鎖野郎をやって終いだろうが。」
興奮してるノブナガに対し、フィンクスは冷静に淡々と言った。