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□No.55
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「団長もきっと同じこと言うよ。最優先されるのは蜘蛛。」
「同感だな。パク1人だけ行かせても意味はない。」
フィンクスに続きフェイタン、シャルナークもそう言った。
「あたしはノブナガの意見に賛成だ。今はまだ指示に従った方がいい。」
「僕も。」
そんなフィンクスたちの意見をマチとコルトピは反対した。
意見は3対3に別れ残るはシズクの意見だった。
「でもやっぱりノブナガ派かな。団長にはまだ死んで欲しくないし。もちろんパクもだけど。」
シズクの意見はノブナガ派だった。
それを聞いたフィンクスは、額に青筋を立てて怒っていた。
「呆れた。話にならねぇ。」
(うわっ、マジギレしてる。)
フィンクスの顔を見たサリイは少しハラハラしていた。
好戦的なフィンクスとフェイタン。
暴れ出すんじゃないかと心配していた。
「今すぐぶっ殺してやりたいところだが、パクノダを追うのが先だ。」
「待て。」
パクノダを追おうとするフィンクスに対し、ノブナガを引き止めると円を使った。
「そこから1歩でも進んだら斬るぜ。」
ノブナガは居合斬りの構えを取り、鞘から刀を抜こうとしていた。
「ほう……、やってみろよ。」
ノブナガを挑発するように、フィンクスはそう言った。