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□No.56
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「パク。あたし、同じ気持ちなんだ。クラピカに人殺しして欲しくないし、蜘蛛のみんなにもして欲しくない。」
パクノダは何も言わずにサリイの目を見ていた。
「勝手にいなくなってこんなこと言うのもアレなんだけど……みんなのことは好き。だから、本当は人殺しなんてして欲しくない。」
サリイの言葉を聞いたパクノダは、何か感じたように目を見開いた。
そして目を閉じていた。
「みんなを止めたくて、敵としてもう1回接触したかったの。」
「どうしたの?」
「早く行こうよ。」
立ち止まるサリイとパクノダに気づいたゴンとキルアは、振り返り2人を急かした。
「あっ、ごめんごめん。」
サリイはゴンとキルアの元に駆け寄った。
パクノダはゆっくりと歩き出した。
パクノダに連れられた場所は、リンゴーン空港。
上空に1機と待機してある1機。
飛行している飛行船にはクラピカが乗っていた。
クラピカは待機してある飛行船に乗るよう指示した。
サリイたちが飛行船に近づいた。
すると、
「待て、止まれ!」
クラピカにそう言われ、わけがわからないサリイたち。
確認するまで動くな、と言われサリイたちは立ち止まった。
「なんだろ?」
「あれって……。」
サリイが辺りを見回していると、ゴンが後ろを指差していた。