□No.56
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「うそ!?」
「何で来たのよ!ヒソカ!!!」


サリイが驚いていると、冷静なパクノダが取り乱したように叫んでいた。
背後にはアジトにいるはずのヒソカの姿があった。

ヒソカは携帯でクラピカに電話を始めた。
何か企んでるようで、ゴン、キルア、サリイを見ながらニヤニヤしていた。

そしてヒソカは、自分も一緒に飛行船に乗る許可を得ていた。


ヒソカも含め5人が飛行船に乗ると、どこかへ向かって飛行し始めた。
ヒソカは楽しそうにトランプ遊びをしていた。


「な〜に考えてるんだろね。ヒソカ。」


サリイは隣にいるキルアに小声で話しかけた。


「さぁな。あいつの目的はリーダーだろ?オレらには関係ないさ、きっと。」






そうしてるうちに、飛行船は目的地に到着したようだ。

飛行船から降りると、数百m先に別の飛行船が着陸していた。
そして人影が4人分。
クラピカ、レオリオ、センリツ、そしてクロロ。


「交換開始だ。」


クラピカがそう言うと、ゴン、キルア、サリイの3人はクラピカたちの方へ向かって歩き出した。
そしてクロロはこちらへ向かって歩き出した。

少しずつクロロとの距離が縮まる。
サリイの顔は次第に引きつっていった。


(クロロ……。!!)


ちょうどクロロとすれ違うとき、サリイの緊張はピークに達した。
そのとき、自分の手を自分より少し大きな手が包んだ。
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