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□No.57
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「確かに、このままクラピカには動かないで欲しいってのはあるよな。」
ゴンの言葉の本当の意味を知ったキルアも納得していた。
「う〜ん、それもだけどさ。オークション、どうするの?今日、だよね?」
「もちろん行くよ!」
サリイの問いかけにゴンはハッキリと答えた。
「作戦ってどういうの?そろそろ教えろよ。」
キルアはゴンの言っていた秘策を問いただした。
「あまりにも他人任せな作戦なもんでさ。言って飽きれられるのも嫌だなーと。」
ゴンは話しにくそうにしながらも、秘策について説明を始めた。
「ゲームは落札しなくてもいいと思うんだ。オレたちが欲しいのは、ゲームじゃなくて中身なんだから。」
ゴンの秘策とはゲームを落札するのではなく、ゲームを落札した人にハンターとして雇われるというものだった。
ハンターサイトでグリードアイランドを調べたとき、バッテラという男がゲームクリアに賞金をかけていた。
恐らく、このオークションでもグリードアイランドを落札して、プレイするハンターを雇うだろう。
「その考えいい!すごいよ、ゴン!」
「えへへ、そうかなー。」
サリイが目を輝かせながらゴンの秘策を大絶賛すると、ゴンは照れ笑いしていた。
「そりゃ面白いっか、それしかないって感じだな。現実的現実。」
浮かれるゴンとサリイを他所に、キルアは冷静に考えているようだ。