□No.57
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サリイの問いかけには、フィンクスが答えた。

念は死ぬことで消えることなく、逆に強まるものがある。
クラピカはその典型だろう。

クラピカが死ぬと恨みの元凶であるクロロに、念は向かうはず。
今のクロロは念が使えない為、クラピカの念をもろに受ける。
つまり、クラピカを殺すとクロロも死にかねないのだ。


「だから鎖野郎を殺る訳には行かないのさ。」


自分たちは純粋にオークションを楽しみに来た、とフィンクスは付け加えた。

フィンクスはサリイの隣を歩くようにすれ違った。

(……!!)


そして2人はサリイたちから離れて行った。


「「「はぁー。」」」
「ヒヤヒヤしたね〜。」


去ったフィンクスとフェイタンを確認し、3人は安堵のため息をついた。
そしてサリイは苦笑していた。

間もなくオークションが始まる。
3人は急いで競売所に戻った。

すぐに競売が始まり、いろいろな宝が競りにかけられていた。
そしてお目当ての品、グリードアイランドが登場した。

10億Jからスタートし、どんどん値が上がっていった。
そして305億Jで落札された。


「うわ〜、305億Jだって!めちゃくちゃお金持ちだね。」
「あぁ、やっぱバッテラだってさ。」


落札価格に驚愕するサリイ。
キルアは落札した人物を確認していた。

ハンターサイトの情報通り、バッテラが落札していた。

そしてオークションは終了した。


「よし!行こう!」

「あぁ。」
「うん!」


ゴンがそう言うと、キルアとサリイは頷いた。
そしてバッテラのところへ向かった。
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