□No.58
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「まっ、サリイは必殺技あるから審査は大丈夫だろうけど……」


キルアはそう言いながらサリイを見た。
そして必殺技のないキルアとゴンは、早速必殺技を考えることにした。


「ゴンは強化系だからさ、やっぱり何か強める能力がいいぜ!」
「うん!」


キルアはそう言うと、あとは自分で考えるように言った。
キルアはもうだいたい考えているようだ。


「キルアの必殺技ってどんなの!?」
「ひ み つ 」


サリイが興味津々で問いかけるが、キルアは教えなかった。


「選考会まであと4日。もしかしてオレとサリイだけ合格しちゃったりして。じゃあなー。」


キルアはゴンを軽く脅すと、自分の部屋へ戻っていった。


「大〜丈夫だよ!ゴン!強化系ってさ、1番攻防のバランスいいみたいだし!今から頑張れば選考会に間に合うよ!」


サリイはゴンを励ますように明るく言った。
そして邪魔にならないよう、サリイも自分の部屋へと戻った。


(あたしは必殺技修得の必要はないし、やることあるもんね。)


サリイはベッドに寝転びながら、ぼ〜っと考え事をしていた。

その日からゴンとキルアは、必殺技修得に向けて自室に閉じこもっていた。

そしてクラピカは仕事がある為、雇い主の元に戻ることになった。

今のゴンとキルアは時間が惜しい為、クラピカは見送りを断った。
サリイも断られたが、必殺技修得の必要ないことを話し、見送りに行けることになった。

9月8日、サリイはレオリオと一緒に見送りに行った。
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