□No.58
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サリイとレオリオは、空港のロビーまでクラピカとセンリツを見送った。
2人は搭乗口へと進んでいった。


「クラピカ!」


サリイは少し小さくなったクラピカを呼び止めた。


「あたし、クラピカに出会えて良かった!クラピカのおかげで、蜘蛛を止めたいって思えた。本当にありがとう!」


サリイがそう言うと、クラピカはサリイの元へ戻って来た。


「そんな永遠の別れみたいなことを言わないでくれ。またみんなで会おう。」


クラピカはそう言いながら右手を出した。
サリイはクラピカの手を強く握り、笑顔で頷いた。


「ゴンとキルアにもよろしく言っててくれ。」


そう言い残し、今度こそクラピカは搭乗口へと消えた。


「行っちゃったね。」
「あぁ。」


クラピカとセンリツの姿が見えなくなるまで見送り、サリイとレオリオは廃墟へ戻った。

廃墟に戻るとサリイは、キルアの部屋へ向かった。
キルアの部屋の扉には、立ち入り禁止の貼り紙がしてあった。


(立ち入り禁止、か〜。まぁ、いいよね。)


サリイがそーっと扉を開けると、扉の前にはキルアが仁王立ちしていた。


「あはは〜、来ちゃった。」
「立ち入り禁止。」


キルアはそう言うと扉を閉めようとした。
サリイは扉に足を挟み、閉まらないように抵抗した。
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