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□No.58
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「いいじゃん!あたしの必殺技も知ってるんだし、ちょっと見せてよ〜!」
「だめだ!さぁー、帰った帰った!」
キルアに背中を押され、サリイは渋々と部屋に戻ることにした。
(ちぇっ。今のうちにもっとキルアと居たいのに〜。)
サリイがそう思いながら、ゴンの部屋の前を通った。
「オス!」
すると、ゴンの声が扉から漏れて来た。
恐らく必殺技のヒントをつかんだのだろう。
サリイはゴンの部屋の扉を開けた。
「あっ、サリイ。」
「必殺技修得出来そう?」
サリイの問いかけにゴンは笑顔で頷いた。
自信満々と言った表情でサリイは安心した。
「どんな必殺技にするの?」
「だーめ!まだ秘密!」
サリイが目を輝かせながら問いかけると、ゴンはそっぽ向いた。
「もう!ゴンもキルアもズルい〜!あたしの必殺技は知ってるくせに〜!!」
サリイはそう言いながら、ゴンの部屋から出て行った。
そして自分の部屋へ戻った。
「あと2日……か。」
サリイは独り言のようにつぶやくと、そのまま目を閉じて眠りについた。