HUNTER × HUNTER

□1. " 出会い,試験開始 "
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しかし…こんなにも人間がいるとは…人間はやはりよくが深いな。そんなことを思っているとこちらを見てヒソヒソ話している人間共がいるのがわかった。
僕の格好や吏闇のことを言っている…聞きたくなくても聞こえてくる,…【能力のせいで】…





「あいつ,猛獣連れてるぞ…いつ喰い殺されるか,たまったもんじゃないな」

「それにあいつの格好…真っ黒だよな,なんか怖いよな…そんな中を俺ら試験受けるのかよ」





聞きたくなくても他の【人間】と違い,僕は特殊だから動物並に鼻や耳がいい…他に対してもそうだ,身体能力が桁違い。僕は……【人間】ではないから。


そんな人間達の言い草を聞いて,さっきから吏闇は不機嫌だ…だからさっきからずっと撫でて気持ちを和らいでいる。それに,1人の小太りの男が僕に飲み物を差し出そうとしたが…吏闇が警戒して睨んだり唸り声をあげたりしたら逃げて行った。…何故なら,奴が持っていたのは毒だからだ。


鼻がいい僕と吏闇ならすぐにわかった,別に飲んでも僕には害はない…なんせ,【自力で回復】できるからだ。
だからといって,吏闇は気に食わなかったみたいだ…。
しかし,ここまで来るのは楽だったが疲れが溜まっていたのか…眠気が襲う。
吏闇がそれに気づき,顔を上げて見つめてくる。




"……眠いのか?ユエ"

"……少し…"

"俺がユエを守る,だから今のうちに休め"

"…うん,そうする"





心の中で会話をし,吏闇が蹲るようになったところを腹の部分に頭を乗せ,僕は身体を預けて少し眠りにつくことにした。





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