HUNTER × HUNTER
□2. " 第一次試験 "
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"だいぶ人がいなくなってきた…"
"人間は俺と違って体力がない奴らが多いからな"
"当たり前でしょ,【今の】吏闇は念獣なんだから…"
"俺は昔と変わらず体力には自信あるぞ…"
"はいはい,そうだね…ほら,もうすぐで出口みたいだよ。水の音が聴こえる"
階段を飛ぶようにして駆け上がり,出口が見え…出口から出たところで空中で舞うように飛び降り,吏闇とほぼ同時に着地した。
すると,全体的に緑の服を着た男の子が僕達を見るなり…目を輝かせては手を叩いて拍手していた。
「わぁー…凄いね!!ね,今のどうやったの?その狼かっこいいね!!その狼と一緒に試験を受けてるの?」
そう言いながら近づいてきては,吏闇に触れようとするが吏闇が威嚇をして男の子は少し後ずさる。
僕はあやすように吏闇を撫で,気持ちを落ち着かせる。
「オレが怖いのかな…君にはよく懐いてるんだね!名前はなんていうの?」
(……小賢しい…)
僕は無視して奴から避けるように離れる。
"…##NAME2,あの子供…嫌いだろ##"
"煩い,わかっているなら言うな"
"まぁ…そう,怒るな。すまなかった"
"……子供全体嫌い"
"わかってるよ,昔から嫌いなのは"
"でも……"
"…?"
"……あの子は…キルアは別,弟みたいに…家族みたいに思ってる"
"唯一,…キルやゾルディッグ家の子供だけが許されたような者だな…"
(……キルアは…【あの時】から,何かが違って見えた…守りたいと感じた子だ…)
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