HUNTERxHUNTER
□03*なぜハンターに…
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「あんな小さなステーキ屋が会場とは…」
夢主2は先程の驚きを思い出す。
目立ってはいけないという理由から試験会場は小さなステーキ屋だった。
少し拍子抜けの5人。
しかし、エレベーターを降りると
ハンターを目指す者が大勢おり、
異様な空気が漂っていた。
夢主1が渡されたプレートには401と書かれてあった。
「受験番号だね」
と402と書かれてたプレートを見て夢主2は呟いた。
ということは
すでにもう400人ここにいるということだ。
その後順に
レオリオ、クラピカ、ゴンと順番は続いた。
とりあえず入り口から離れようと移動を始める。
「………っ!!」
人混みの中に嫌なオーラを放つ男が居ることに夢主1が気付く。
その方向を見つめる。
そこにいたのは
ピエロのような奇妙な男。
そいつと目が合う。
この場から離れたいのに…
動けない。
『うん…おもしろそうだね……♠』
男は夢主1を見て微笑むと
その場を去っていった。
「………ふぅー。なんなのあいつー」
「奇術師ヒソカだよ」
後ろから声がして振り返る。
「お前さん、ルーキーだよねー。
おれはトンパ」
「えっあぁ…こんにちはトンパさん」
「あいつは去年、試験官を半殺しにして失格したんだ。それがなかったら確実に合格だったよ」
やっぱり…強い人なんだ。
そのうえあの殺気はやばい。
てか、えっゴンたちは?!
夢主1は自分がゴンたちとはぐれたことに気付いた。
「やばい、探さないと」
「おっと、ちょっと待ってくれ。
お近付きの印に、ジュースでもどうだい?
喉かわいてるだろ?」
トンパは鞄の中からジュースを取り出す。
確かに水分補給をしてなかった夢主1の喉はカラカラだ。