HUNTERxHUNTER

□04*彼を救えるのは誰?
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3人は同時に出口に着いた。


霧が舞っている中、夢主1、ゴン、キルアの
3人は誰が勝者か言い合っていた。

その3人をサトツは黙って見つめる。

「ねぇ、サトツさん。誰が1番だった?」

サトツは自分に真っ直ぐ向けられるゴンの視線を離さなかった。
というよりは離せなかったのだ。

今年のルーキーは……面白そうですね。

表情は変わらないが心の中では今年のルーキーをとても期待していたのだ。

「私には同着に見えましたが」

その言葉に3人はあからさまに肩を落とした。

「じゃぁ、オレは夢主1にご飯奢る!!」

負けた人がご飯を奢ることになっていたのだろう。
ゴンは突然理解しがたい発言をする。

「夢主1はキルアに、
キルアはオレに奢ってよ」

「それいいねっ」

「言い訳ねぇだろ!!
なんだよそれ意味わかんねぇ」

ゴンの不思議な提案をキルアは当たり前のようにツッコんだ。

「サトツさん。ここがゴール?」
「いいえ。違いますよ」


サトツの言葉にゴールだと思っていた3人は眉を下げたが、あまり辛くはないようだ。

少しすると人々が出口に到着してきた。


さらに数分後、
出口の近くで3人が待っていると
大量に汗を流すレオリオと少し息を切らした夢主2とクラピカが現れた。

「お疲れ様!!」

夢主1が声をかけると
クラピカが反応した。


「あぁ。………ここがゴールか?」

「違うってー」

「……そーか。…見ろ、霧が晴れてきたぞ」


霧のせいで見えていなかった景色があっという間に姿を見せた。

そこはどこまでも続いているのではないかと疑うほどの湿原が広がっていた。

「ここから先は私を見失うとゴールすることはできません。お気をつけて」

サトツはそれだけ言うと先ほどのペースと同じ速さで歩を進めた。

また走り始めた一行はまだ湿原の恐ろしさに気付いていない。

「夢主1。オレたちのペースで大丈夫そう?」

ゴンは女の子でもある夢主1を気遣い声をかけた。

「うーんそうだね。
こんなに走ったことないからなぁ。
今は大丈夫なんだけど。
ゴールまで行けなくなっても怖いら、
夢主2たちと一緒に行くね」

そのため今は4人と2人に別れて走っている。
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