HUNTERxHUNTER
□06*美食ハンター
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夢主2、クラピカ、ゴンの3人は二次試験会場に到着するとすぐレオリオを探した。
一次試験を通過した受験生たちの波をかき分ける。すると木の下に腰を下ろしているレオリオと、彼の傷を手当している夢主1の姿があった。
キルアは木にもたれ掛かって2人の様子を見ている。
「レオリオっ!!」
すぐに3人が駆け寄ると、レオリオは痛む頬を抑えながら
夢主2たちを迎えた。
レオリオの無事を確認してほっとした一同。
「夢主1のとこにはキルアが行ったってゴンに聞いて、安心しきってた!!
キルアとなら大丈夫だろなって」
夢主2の言葉に夢主1とキルアは小さく反応した。
そして、レオリオに湿布を渡しながら夢主1は満面の笑みで答えた。
「うん、キルアのおかげでここまで来れた。
キルア、改めて…ありがとっ」
急に笑顔を向けられてキルアは
反応に困った。
確かに無事にここまで夢主1を連れて辿り着けた。
夢主1ひとりで来るには難しい道のりであったため、キルアがいたおかげで辿り着いたといってもいいだろう。
けれど、キルアは自分の言動で夢主1を傷付けてしまった。
実を言えば、みんなが集まるまでの時間
2人の間は沈黙で
夢主1は明らかに悲しそうな顔をしていた。
じゃぁ、今なぜ笑ってる?
みんなの前だからか?
それとも
もう吹っ切れたのか?
彼女の笑顔に戸惑いつつもキルアは照れくさそうに
「まぁな」と一言だけ口にした。