HUNTERxHUNTER

□17*理解できない
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ギタラクルとの遭遇により、一時はピンチに陥った夢主1と夢主2。


ヒソカのおかげで命を落とすことはなかったが本当に危なかった。



「なんか、夢主2ってヒソカの扱いテキトーというか、うまくなったね」

夢主1は後ろをチラチラと見ながら言う。

「確かに怖いけど、なんかトリックタワーで慣れたからね」



さっきまでいた場所から少し離れると夢主2は夢主1の手を離しふぅーっと息を吐いた。



「さてと、なんか恐ろしい邪魔が入ってどーなるかと思ったけど…乗り越えれたことだし仕切り直しだね」


そういえば夢主2とお別れしていたんだと思い出す。

なんだかさっきよりも別れるのが寂しくなった。



「夢主1、一人でも大丈夫だよね?」

「うん……大丈夫!」

元気のいい返事を聞き、夢主2は安心する。


「私も頑張るから。お互い合格しよう」

夢主2は夢主1の手をしっかり握る。
そこからプレートを奪いに行くというやる気が感じられた。





夢主2と別れてすぐに夢主1ははっとして後ろを振り返る。


『!!…………誰かいる』

後ろの気配に気付いた夢主1は走り出す。

『一日目から追いかけてくる人と同じ人だ』



初日から追いかけてくる人とギタラクルが
同一人物かと一瞬頭をよぎったがその考えはすぐに消えた。


ギタラクルは気配さえ感じず
素早く私たちの元へ現れた。


しかし、今いる人は気配を消すのはそんなにうまくないようだ。

だが、こうして一日目からずっと追いかけてくるとは
なかなかの実力者。

きっと戦闘に持ち込む気だろう。


ってことは戦闘力には自信があるってこと?



でもスピードはこっちのほうが速い
こうして見つかっても、何度もまいている。
それだけは自信がある



でも、もし………もし追いつかれたら?


私は勝てるの?

そんな不安がどんどん募ってくる。


ギタラクルのことがあり、夢主1は敵に恐怖を覚えていた。

それだけでいつもは平気な距離にも関わらず息が荒い。





どうしよ……

………キルア!




「夢主1!!」

上から私を呼ぶ声…
今一番聞きたかった人の声が聞こえた

「…………キルア」

夢主1を呼んだのはキルアだった。
見上げると木の枝に立ってこっちを見ていた。
いつものように両手をポケットにつっこんでいる。

探し求めていたキルアをようやく見つけ
夢主1は不安から解放された気分になった。

彼がいれば大丈夫という安心感があるからだ。


気付けば後ろの気配はなくなっていた。
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