HUNTERxHUNTER
□05*逃げるか戦うか
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草むらに紛れてゴンとキルアも
一瞬も目を離せなかった。
ここからどうする。
「………戦わない」
「え?」
キルアが呟く。
「ヒソカはやる気だけどあの4人は戦う気はない。
勝算はないと見てる。
多分逃げる気だ」
4人の構え方から、戦闘はありえないとキルアは推測したのだ。
「うまく逃げれるかな…」
ゴンは釣り竿を握る手を強めた。
逃げなければここでやられてしまう。
ヒソカは一歩ずつ4人に近づく。
木々にいた鳥たちも
彼のオーラに怯え飛んでいった。
「いまだっ!!」
クラピカの合図で4人は一斉にバラバラに逃げた。
「……うん、いい判断だね★」
ヒソカは尚も余裕な笑みを浮かべている。
その足取りは夢主1と夢主2が逃げた方向に進んでいた。
「夢主1と夢主2が危ない!!」
察したゴンがヒソカの後を追う。
しかし、ヒソカがどちらのところへ行くか分からない。
「オレは夢主1のとこに行く。
ゴンは夢主2のとこへ行けっ!!」
キルアの提案にゴンは頷く。
「いいか、もしヒソカが夢主1のところへ行ったとしても、ゴン、お前は夢主2を見つけて逃げろ。こっちには来るな!!
逆の場合もだ。
ヒソカが夢主2のところに行ったとしても、オレは夢主1を見つけたら連れて逃げる」
走る速度は変わらないままキルアは早口で説明を終わらした。
頷いたゴンを確認してから2人はヒソカにバレないように夢主1と夢主2が逃げた方向に走っていった。