御本(短編)*銀ちゃん*

□Honeytrap!-ヤシャトジョウネツノバラ-
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「んな何でもいいわけねぇに決まってんだろうが。ちゃんと見定めてんだよ!大体なー、こちとら酸いも甘いもそれなりに超えてここまで生きてきてんだからな?伊達に銀さん、“銀さん”やってねぇっつの。ナメちゃいけねぇよ?色々きちんと見極めてやってんだよ。」


うっかり一線越えちまわねぇようによーく見極めてお前とこーしてダベってんだよ。


『そうなの?でも私からしたら、イチゴ牛乳もコーヒー牛乳もこうやって一緒に冷蔵庫に備えてるのって・・・見境ない感じに思えるよ?』

「オイ、誰が節操ねぇだコノヤロー。全部愛せる懐の深さに注目しなさい。スカポンタン。あーったく、疲れてきちまったじゃねぇか。ちょっと、もうそのハチミツプリン取ってくんね?」

『今度はプリンなの?しかも全部愛せるって・・・やっぱり甘いのなら何でもいいって自分で言っちゃってるじゃん。……もう私、銀ちゃんのことよくわかんないよ』


人んちの冷蔵庫開けっ放しでそのまま俯いちまった千和(センナ)。


ん?は?え?…あれ?何?何だ?何デスカ?

チョチョチョチョチョイ!!何?何なの?コレェ!

もしかして何かフラグたったんじゃねぇの?!今!!

え?何?コレ俺が回収していいのか?いや、今ここに俺しかいねぇし、い…いいんだよな?

ちょっ!くゆる!!オイ!マジでいいのか?コレー!!

……え、あ……そう?んじゃあ…


あ、……けど、あれだよ?

もう俺ちょっとすんげぇ嬉しすぎて、何か回収と同時に夜叉出ちまいそうなんだけど…マジで大丈夫か?

そんなんやらかしたら、こいつ絶対ぇひくんじゃねぇの?

あ?イヤ、だってよー。銀さんが宿してる夜叉だかんね?つか、“銀さん”ならまだしもな、“夜叉の俺”が来ちまったら手に負えねぇんじゃねぇかって思うんだけどよ。

何故かってそりゃあ…夜叉ん時の俺のが若いからな。

ピーとかピーみてぇな無茶苦茶なこと、勢いと情熱にかまけて千和(センナ)に仕掛けちまうかもな。

多分、ドSも半端ねぇぞ?若さにかまけて無茶振り稚拙で…

俺よりキツいの平気でやっちまうんだろな。きっと(笑)


でも、俺ぁもう知らねぇわ。

無理だっつの!これ以上抑えんのは!

あぁーッ!!ヤッちまいてぇ!!

アレとかソレとかコイツにイロイロ射して突いて吹っ掛けてぇーッ!!

銀さんのギラメク刀振りまくりてぇーッ!!

だからまずはこの段階を踏ますかな。


「…なぁ千和(センナ)。もう素直に“銀ちゃんの全部が知りたい”って言ってみ?な?(笑)」

『っ…!!』


案の定、真っ赤になった千和(センナ)の顔を更に覗きこんで

俺の真っ赤なモンで犯してやった。

俗にいう、アレだ…壁バンっつーやつの応用で開けっ放しの冷蔵庫なんざソレで思っきし閉めて

今はもう、瞳も舌も情熱も…俺の真っ赤で全部絡めちまって、お前を…捕らえて離さねぇ。

ま、お前が掴むのは…

銀さんの後頭部だから真っ赤じゃなくて白いのだけどな。

すっかり女の表情に変えてやって…もう容赦なんかしてやんねぇ。

久々、夜叉呼んでみっかな…


「俺が本当に甘いモンなら何でもイケんのか…どの甘いモンが一番キくのか…よーく教えてやっから……ヤらせろ」


やっぱ俺ん中の夜叉が疼いて仕方ねぇ。

やっと獲物を掴んだこの手が虫みてぇな理性で今更二の足踏んで

このまま“お預け”の飢えで震え出しちまう前に

お前の初(ウブ)も俺がトドメ挿して真っ赤に染めてやる。


そんで終いにゃ見事この胸で…

真っ赤な薔薇みてぇに愛を湛(タタ)えて


咲いてくれ


(銀ちゃん…コワイ)
(ばーか…これがオトコですぅー)
(アッ…ヤッちょっ!…お腹…プリンッ…)
(甘ぇ…ヤベ…世界一“キ”く(笑))



《Honeytrap!-ヤシャトジョウネツノバラ-》


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